山川菊栄賞

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山川菊栄賞(やまかわきくえしょう)は、かつて存在した日本の学術賞1980年に没した山川菊栄を記念するため、翌年に発足、2014年度・第34回で休止した[1]。正式名称は山川菊栄記念婦人問題研究奨励金といい、山川菊栄記念会が主宰した[2]。基金の原資は、遺族から寄せられた寄付金[2]。賞金20万円。

発起人は、石井雪枝菅谷直子田中寿美子[2]。対象は婦人問題の研究・調査などに実績を示した個人またはグループ。設立趣意書・山川菊栄記念会規約には受賞者の性別規定はないが、2007年度推薦・公募のお願いには「原則として女性・女性グループを対象とします」とあり、実際にも第6回と第24回を除き受賞者は個人・グループを問わずすべて女性であった。山川菊栄記念会が選定した選考委員会が選考した。なお選考委員には男性もいた。

  • 第1回(1981年度) 柴田博美、冨澤真理子、星野弓子、山田敬子
    「山川菊栄の研究報告」(婦人問題懇話会会報」 No.34)
  • 第2回(1981年度) 鈴木裕子
    『山川菊栄集』全10巻(別巻1巻、岩波書店)の編集・解説
  • 第3回(1983年度) 福井美津子
    ポール・デザルマン原著『異文化の女性たち』(新評論) 全国書誌番号:84018197 、ジセール・アリミ原著『女性が自由を選ぶとき』(青山館)の翻訳 全国書誌番号:84033451
  • 第4回(1984年度) 亀山美知子『近代日本看護史1』(ドメス出版) 全国書誌番号:84002736 、亀山美知子『近代日本看護史2』(ドメス出版全国書誌番号:85015744 
  • 第5回(1985年度) 女たちの現在を問う会 加納実紀代
    『銃後史ノート』第1号~第10号(JCA出版
  • 第6回(1986年度) 粟津キヨ『光に向かって咲け 斎藤百合の生涯』(岩波新書)[3]
    グレゴリー・M・フルーグフェルダー『政治と台所』(ドメス出版)全国書誌番号:86038514 
  • 第7回(1987年度) 李順愛、崔映淑、金静伊
    李効再朝鮮語版原著『分断時代の韓国女性運動』(御茶の水書房)の共同翻訳 ISBN 4-275-00747-6
  • 第8回(1988年度) 金栄、梁澄子『海を渡った朝鮮人海女』(新宿書房) ISBN 4-88008-111-6
    有賀夏紀『アメリカ・フェミニズムの社会史』(勁草書房) ISBN 4-326-65090-7
  • 第9回(1989年度) 大林道子『助産婦の戦後』(勁草書房) ISBN 4-326-79863-7[4]
  • 第10回 (1990年度) ※該当作・該当者なし
  • 第11回(1991年度) 浅倉むつ子『男女雇用平等法論』(ドメス出版) 全国書誌番号:91061002[5]
  • 第12回(1992年度) 働くことと性差別を考える三多摩の会編
    『女6500人の証言 働く女の胸のうち』(学陽書房) ISBN 4-313-84048-6
  • 第13回(1993年度) 大沢真理『企業中心社会を超えて』(時事通信社[6]善積京子『婚外子の社会学』(世界思想社[6]
  • 第14回(1994年度) 落合恵美子『21世紀家族へ』(有斐閣
  • 第15回(1995年度) ウィメンズセンター大阪『女の月経、女のからだ 子宮内膜症とは』(ウィメンズセンター大阪)
  • 第16回(1996年度) 浅野千恵『女はなぜやせようとするのか 摂食障害とジェンダー』(剄草書房)[7]森川万智子『文玉珠 ビルマ戦線楯師団の「慰安婦」だった私』(梨の木舎)[7]
  • 第17回(1997年度) 藤目ゆき『性の歴史学 公娼制度・堕胎罪体制から売春防止法・優生保護法体制へ』(不二出版[8]
  • 第18回(1998年度) 春日キスヨ『介護とジェンダー男が看とる 女が看とる』(家族社)[9]
  • 第19回(1999年度) 田村雲供『近代ドイツ女性史 市民社会・女性・ナショナリズム』(阿吽社
  • 第20回(2000年度) 柘植あづみ『文化としての生殖技術』(松籟社
  • 第21回(2001年度) 天野寛子『戦後日本の女性農業者の地位』(ドメス出版)
  • 第22回(2002年度) 戒能民江『ドメスティック・バイオレンス』(不磨書房[10]
  • 第23回(2003年度) 三宅義子『女性学の再創造』(ドメス出版)[11]
  • 第24回(2004年度) 「性暴力の視点からみた日中戦争の歴史的性格」研究会
    対象作品:石田米子内田行知編『黄土の村の性暴力―大娘(ダーニャン)たちの戦争は終わらない』(創土社
  • 第25回(2005年度) 森ます美『日本の性差別賃金』(有斐閣)
  • 第26回(2006年度) 糠塚康江パリテの論理:男女共同参画の技法』(信山社
  • 第27回(2007年度) 中村桃子『「女ことば」はつくられる』(ひつじ書房[12][13]
  • 第28回(2008年度) ※該当作・該当者なし
  • 第29回(2009年度) 西倉実季『顔にあざのある女性たち―「問題経験の語り」の社会学』(生活書院
    堀江節子『人間であって人間でなかった―ハンセン病と玉城しげ』(桂書房
  • 第30回(2010年度) 杉浦浩美『働く女性とマタニティ・ハラスメント』(大月書店
  • 第31回(2011年度) 大橋史恵『現代中国の移住家事労働者―農村・都市関係と再生産労働のジェンダー・ポリティクス』(御茶の水書房
  • 第32回(2012年度) 徐阿貴『在日朝鮮人女性による「下位の対抗的な公共圏」の形成―大阪の夜間中学を核とした運動』(御茶の水書房)
  • 第33回(2013年度) 丸山里美『女性ホームレスとして生きる―貧困と排除の社会学』(世界思想社
  • 第34回(2014年度) 平井和子『日本占領とジェンダー―米軍・売買春と日本女性たち』(有志舎[1][14]塚原久美『中絶技術とリプロダクティヴ・ライツ―フェミニスト倫理の視点から』(勁草書房[1]

参考文献

脚注

外部リンク

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