市川春子
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子供の頃はコンピュータゲームで遊んでばかりだった。漫画は友人から勧められたものを借りることの方が多く、小学生の頃は『ハイスクール!奇面組』や『こいつら100%伝説』などのギャグマンガが好きだった。中学生の頃に萩尾望都の作品を、高校生の頃に『風の谷のナウシカ』や『AKIRA』を読み、衝撃を受ける[4]。大学進学時に北海道に移住。卒業後はデザイン会社に就職してエディトリアルデザイナーをしていた。あるとき、「自分の考えを全部盛り込んだものを、企画・編集・レイアウトと何から何まで自分一人で、力一杯やってみたい」[5]と考え、それが可能なのは漫画ではないかと思い至り、漫画制作を開始する。
2006年、『虫と歌』にてアフタヌーン四季賞2006年夏の四季大賞を受賞し、月刊アフタヌーン誌(講談社)にてデビュー、以降同誌を主な媒体として作品を発表する。『虫と歌』が初めて本格的に描いた漫画であり、これが認められなければ漫画家になることを諦めるつもりでいた[5]。デビュー後は一貫して読み切りなど短編をメインに発表し、それらは単行本に所収されるかたちで2009年と2011年にそれぞれ『虫と歌 市川春子作品集』『25時のバカンス 市川春子作品集II』として上梓された。
2010年には『虫と歌』で第14回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した[1]。
2012年、今まで書き溜めていたものの完成まで仕上げたことはなかったプロットやアイデアなどの下書きを原型として自身初となる長編『宝石の国』を連載開始する[4][5]。『宝石の国』は2017年10月にテレビアニメ化され放映開始された[6]。
2025年、『宝石の国』で第45回日本SF大賞[2]、第56回星雲賞コミック部門[3]、第24回センス・オブ・ジェンダー賞を受賞した。
人物
作品リスト
- 虫と歌(2006年、月刊アフタヌーン、講談社) - アフタヌーン四季賞 2006夏 四季大賞受賞作。同誌付録「四季賞PORTABLE Vol.3 2006夏」に収録。
- 星の恋人(2007年、月刊アフタヌーン) - 2007年12月号に掲載。読み切り。
- ヴァイオライト(2008年、月刊アフタヌーン) - 2008年7月号に掲載。読み切り。
- 日下兄妹(2009年、月刊アフタヌーン) - 2009年12月号に掲載。読み切り。
- パンドラにて(2009年、月刊アフタヌーン) - 2010年1月号に掲載。読み切り。
- 25時のバカンス(2010年、月刊アフタヌーン) - 2010年9月号、10月号に掲載。前後編。
- 月の葬式(2011年、月刊アフタヌーン) - 2011年10月号に掲載。読み切り。
- 三枝先生(2011年、月刊アフタヌーン) - 2011年11月号に掲載。読み切り。
- 宝石の国(2012年 - 2024年、月刊アフタヌーン) - 2012年12月号から2024年6月号まで連載[8]。
- 夏野原 (2015年、「マンガ・北斎・漫画-現代日本マンガから見た『北斎漫画』」展 海外巡回展) - 読み切り。
- 王子のひみつ(2016年、『手塚治虫文化賞20周年記念MOOK』、朝日新聞出版) - 手塚治虫『リボンの騎士』のトリビュート。読み切り。
- TOKYO20202 GOURMET/SPOT/HOTEL(2021年、漫画「もしも東京」展) - 読み切り。フルカラー。『もしも、東京』(小学館)収録。
書誌情報
単行本
- 『虫と歌 市川春子作品集』 講談社〈アフタヌーンKC〉
- 2009年11月20日初版発行、ISBN 978-4-06-310617-6
- 『25時のバカンス 市川春子作品集II』 講談社〈アフタヌーンKC〉
- 2011年9月23日初版発行、ISBN 978-4-06-310780-7
- 収録作品 - 25時のバカンス/パンドラにて/月の葬式
- 『宝石の国』 講談社〈アフタヌーンKC〉、全13巻(2024年4月25日完結)
- 2013年7月23日初版発行、ISBN 978-4-06-387906-3
- 2014年1月23日初版発行、ISBN 978-4-06-387950-6
- 2014年8月22日初版発行、ISBN 978-4-06-387992-6
- 2015年5月22日発行、ISBN 978-4-06-388044-1
- 『カードゲーム付き 4巻特装版』、ISBN 978-4-06-362299-7
- 2015年11月20日初版発行、ISBN 978-4-06-388101-1
- 2016年9月23日初版発行、ISBN 978-4-06-388185-1
- 『エコバッグ付き 6巻限定版』、ISBN 978-4-06-362329-1
- 2017年5月23日初版発行、ISBN 978-4-06-388259-9
- 『ILLUSTRATION BOOK付き 7巻限定版』同日発売、ISBN 978-4-06-362365-9
- 2017年11月22日初版発行、ISBN 978-4-06-510363-0
- 2018年10月23日初版発行、ISBN 978-4-06-513101-5
- 『9巻特装版』同日発売、ISBN 978-4-06-513102-2
- 2019年8月23日初版発行、ISBN 978-4-06-516738-0
- 『10巻特装版』同日発売、ISBN 978-4-06-516739-7
- 2020年7月20日初版発行、ISBN 978-4-06-520224-1
- 『11巻特装版』同日発売、ISBN 978-4-06-520223-4
- 2022年11月22日初版発行
- 『12巻特装版』同日発売
- 2024年11月21日初版発行
- 『兄機の詩集付き 13巻特装版』同日発売
- 『三枝先生』講談社〈アフタヌーンKC〉
- 2022年10月21日初版発行
- Kindleほか電子版のみ
画集
- 『愛の仮晶 市川春子イラストレーションブック』 講談社(2017年11月22日、ISBN 978-4-06-510646-4)
- 『彗星起源感覚 市川春子イラストレーションブック2』 講談社(2026年3月23日、ISBN 978-4-06-542485-8)
装画
- 西崎憲『蕃東国年代記』 新潮社(2010年12月、ISBN 978-4-10-457202-1)
- 海猫沢めろん『愛についての感じ』 講談社(2011年2月、ISBN 978-4-06-216822-9)
- 壁井ユカコ『サマーサイダー』 文藝春秋(2011年10月、ISBN 978-4-16-380640-2)
- 円城塔『後藤さんのこと』 ハヤカワ文庫JA(2012年3月、ISBN 978-4-15-031062-2)
- 初野晴『わたしのノーマジーン』 ポプラ文庫(2013年6月、ISBN 978-4-59-113496-2)