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幕張の奇跡

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幕張の奇跡(まくはりのきせき)は、2023年10月16日にZOZOマリンスタジアムで行われたパーソル パ クライマックスシリーズ ファーストステージ、千葉ロッテマリーンズ対福岡ソフトバンクホークス第3戦で起きた10回裏の大逆転勝利を指す[1]。

概要 福岡ソフトバンクホークス, 千葉ロッテマリーンズ ...
2023年 パーソル パ クライマックスシリーズ ファーストステージ 第3戦
試合の行われたZOZOマリンスタジアム
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R H E
福岡ソフトバンクホークス 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 8 0
千葉ロッテマリーンズ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4x 4 8 0
開催日時 2023年10月16日(2年前) (2023-10-16)
開催球場 ZOZOマリンスタジアム
開催地 日本の旗 日本・千葉県千葉市美浜区
監督
審判員
観客数 29050人
試合時間 4時間18分
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概要

1戦目を8-2、2戦目を1-3と1勝1敗で迎えた3戦目[2]、佐々木朗希、西野勇士を先発として起用していたロッテはレギュラーシーズンで10勝を挙げたエースの小島和哉[3]を先発に指名し、一方1戦目でスチュワート、2戦目で有原航平を先発させていたソフトバンクはシーズンでローテを守り切り8勝と安定感を見せた和田毅[4]を先発に指名した。

試合は9回まで両者無得点と投手戦になるも、10回表に5番手の澤村拓一が周東佑京にタイムリーを浴びるなど2死から3点を先制される[5]。

その裏、代打で出場した先頭の角中勝也が粘って安打で出塁し、続く荻野貴司が内野安打で無死1.2塁のチャンスを作ると、2番の藤岡裕大がソフトバンク津森宥紀からスリーランホームランを放ち同点とした。その後、2死から岡大海が出塁し最後は安田尚憲が大津亮介からライトへのサヨナラタイムリーを放ちロッテが大逆転勝ちを収めた[5]。

背景

この年限りで場内ウグイス嬢である谷保恵美の退任が決まっており[6]、レギュラーシーズンホーム最終戦ではセレモニーも行われ、2位が確定していなかった状況だったため、ホーム最終戦がラストゲームとなるかは翌日以降の試合にかかっており、監督の吉井理人には「あさって目いっぱい頑張ってきます。そして、またここに帰ってきて谷保さんの声を聞きたいと思っております。引き続き応援よろしくお願いします」 と声をかけられていた[7]。その後のゲームに勝利し2位でクライマックスシリーズのホーム開催を勝ち取ったため、同試合も谷保が場内アナウンスを担当し、結果的にその後ロッテはファイナルステージに敗れたため、この試合が谷保にとってラストゲームとなった。

スコア

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R H E
ソフトバンク 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 8 0
ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4x 4 8 0
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  1. ソフトバンク:和田(5回)、又吉(0回2/3)、ヘルナンデス(0回1/3)、藤井(1回)、松本、(1回)オスナ(1回)、津森(0回0/3)、大津(0回2/3) - 甲斐、嶺井
  2. ロッテ:小島(6回1/3)、西村(0回2/3)、澤田(1回)、益田(1回)、澤村(0回2/3)、坂本(0回1/3) - 佐藤
  3. 勝利:坂本光士郎  
  4. 敗戦:大津亮介  
  5. 本塁打
    ロッテ:藤岡裕大(10回裏3ラン)
さらに見る ソフトバンク, 打順 ...
ソフトバンク
打順守備選手
1[中]周東
2[三]二川瀬
3[右]柳田
捕嶺井
4[左]近藤
5[一]中村晃
6[遊]今宮
7[二]三森
三野村
8[指]井上
打指柳町
走指上林
9[捕]甲斐
打生海
右谷川原
ロッテ
打順守備選手
1[右]荻野
2[遊]藤岡
3[左]石川慎
中藤原
4[指]ポランコ
5[中]左岡
6[三]ブロッソー
打三安田
7[一]茶谷
8[捕]佐藤都
9[二]中村奨
打角中
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試合経過

1回表 投手 小島和哉
川瀬晃が安打と盗塁、近藤健介が四球で出塁し二死1.2塁のチャンスを作るも無得点。
1回裏 投手 和田毅
先頭の荻野貴司が安打、バントとセカンドゴロで3塁にランナーを置くも無得点[8]。
2回表 投手 小島和哉
今宮健太、三森大貴、井上朋也が三者連続の空振り三振に打ち取られ無得点。
2回裏 投手 和田毅
茶谷健太を三振に打ち取られるなど三者凡退で無得点。
3回表 投手 小島和哉
先頭の甲斐拓也が死球で出塁し、周東佑京がバントで送り得点圏にランナーが進むも無得点。
3回裏 投手 和田毅
先頭の中村奨吾が出塁し、二死から石川慎吾が内野安打でチャンスを作るも無得点。
4回表 投手 小島和哉
中村晃が内野安打で出塁し、内野ゴロで得点圏に走者が進むも無得点。
4回裏 投手 和田毅
茶谷健太を三振に打ち取られるなど三者凡退で無得点。
5回表 投手 小島和哉
甲斐拓也が三振に打ち取られるなど三者凡退で無得点。
5回裏 投手 和田毅
テンポ良く打ち取られ三者凡退。
6回表 投手 小島和哉
一死から柳田悠岐がツーベースで出塁し、続く近藤がライト前ヒットを放ちランナーが本塁生還を狙うも、ライト荻野貴司のバックホームで本塁上タッチアウト[9]。続く中村晃が四球で出塁しなおも二死1.2塁のチャンスを作るも今宮健太がセカンドゴロに打ち取られ無得点。
6回裏 投手 又吉克樹、ヘルナンデス
ソフトバンクは和田毅から又吉克樹にスイッチ、先頭の藤岡裕大が四球で出塁するも続く石川慎吾が併殺打、4番のポランコの打順でソフトバンクは又吉からヘルナンデスに継投し、空振り三振に打ち取られ無得点。
7回表 投手 小島和哉、西村天裕
小島和哉が先頭の三森大貴を三球三振に打ち取った所で西村天裕にスイッチ、後続が抑えられ無得点[10]。
7回裏 投手 藤井皓哉
一死から代打の安田尚憲が安打、茶谷健太の送りバント、佐藤都志也が四球で二死1.2塁のチャンスを作るも無得点。
8回表 投手 澤田圭佑
ロッテは3番手の澤田圭佑に継投、先頭の周東佑京をライトフライ、続く川瀬晃を150キロのストレートでセンターフライ、柳田悠岐をピッチャーゴロに抑え、三者凡退で無得点[11]。
8回裏 投手 松本裕樹
先頭の荻野貴司が四球で出塁するも藤岡裕大がレフトフライ、石川慎吾とポランコが連続三振に打ち取られ無得点。
9回表 投手 益田直也
ロッテは守護神の益田直也を投入。近藤健介、中村晃、今宮健太をテンポ良く打ち取り三者凡退で無得点。
9回裏 投手 オスナ
1死から安田尚憲が二塁後方への小フライを打ち上げると二塁を守っていた三森大貴がこれを追い転倒、頭を強く打ち付け負傷交代となった[12]。この打球は安打となり続く茶谷健太がバントで送りサヨナラのチャンスを作るも無得点。
10回表 投手 澤村拓一、坂本光士郎
ロッテは5番手の澤村拓一に継投、先頭の野村勇を打ち取るも続く代打の柳町達に2塁打を許し、代打の生海は三振に打ち取ったものの、9番の周東佑京が均衡を破るセンターへのタイムリーを放ち先制、続く川瀬晃にも左中間へのタイムリースリーベースを許し、坂本光士郎に継投するも柳田悠岐にもライト前のタイムリーヒットを許し3失点目を喫し、続く近藤健介を打ち取りイニングを終えた[13]。
10回裏 投手 津森宥紀、大津亮介
ソフトバンクは3点リードの中、オスナから津森宥紀に継投。今日2打数無安打であった先頭の中村奨吾にシーズンの代打打率が4割4分と代打の切り札であった角中勝也を代打で送ると10球粘ったのち、センター前ヒットで出塁すると、続く荻野貴司がサードへのボテボテの内野安打、無死1.2塁とチャンスで打席にはこの日ノーヒットだった藤岡裕大、藤岡はレギュラーシーズンでの本塁打は1本だったが、初球の甘く入った148キロ直球を弾き返しスタンドイン、3点差だった点差が一気に同点となった[14]。打たれた津森は動揺を隠せず、ホークスは大津亮介にスイッチ、続く藤原恭大、ポランコを打ち取るも、2死から岡大海がライト前ヒットを放つと、続く安田尚憲が右中間へのサヨナラタイムリーツーベースを放ち、ソフトバンク監督の藤本博史が本塁判定にリクエストしたもののセーフの判定となり、ロッテがサヨナラ勝ちを収めた[15]。

試合後の反応

千葉ロッテ側

安田尚憲の二塁打の後、リクエストの判定を待たずしてライトスタンドのマリーンズファンは勝利後のテーマである「歓喜のテーマ」を歌い、勝利を祝福した。

同点の3ランホームランを放った藤岡裕大は「本塁打を打つくらいの気持ちだった。あまり覚えてないですけど、入ってくれると信じていた」と語った。

監督である吉井理人は 「(10回は)ちょっと継投の順番間違えたんで『あっ…』と思ったけど。藤岡はすごい集中力。安田はスーパー安田だった」と自らのミスを指摘しながらも藤岡、安田を称えた。

また、同点3ランの際実況アナウンサーの吉田伸男が発した「打球はライトへ!」という一言は同年のソフトバンク12連敗ストップのかかった試合での角中勝也のサヨナラ2ランホームラン[16]や、2022年のソフトバンク優勝のかかった試合での山口航輝が放った3ランホームラン[17]などでも発されていたため、同語はソフトバンクとロッテのマッチアップを象徴する言葉となった。また、千葉ロッテマリーンズの劇的な試合や記録が達成された際には「幕張の奇跡」と称されることもある[18]。

福岡ソフトバンク側

ソフトバンクは試合終了後に監督である藤本博史の退任を発表した[19]。

10回裏において、ロベルト・オスナが引き続き登板せずに津森宥紀を起用したことについて、一部のスポーツ新聞が「オスナが(ソフトバンクから要請された)回跨ぎでの続投を拒否した」と報じ、物議となった[20][21]。このことについて、オスナや投手コーチの斉藤和巳がSNSやオンラインメディアでのインタビューにおいて、「投手の交代はベンチの判断によるもの」として、この報道について否定する事態となった[21][22][23]。

脚注

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