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平行と垂直

2026年公開の日本映画 From Wikipedia, the free encyclopedia

『平行と垂直』(へいこうとすいちょく)は、2026年8月28日に公開された日本映画[1][2]。監督は小林聖太郎、主演は安田章大とのん[1][2]。

脚本 山野海
原案 山野海
製作
  • 佐藤現
  • 樫﨑秀明
  • 竹下新悟
概要 平行と垂直, 監督 ...
平行と垂直
監督 小林聖太郎
脚本 山野海
原案 山野海
製作
  • 佐藤現
  • 樫﨑秀明
  • 竹下新悟
出演者
音楽 富貴晴美
主題歌 浮 with 安田章大
「話そう」
撮影 大塚亮
編集 宮島竜治
制作会社 セントラル・アーツ
製作会社 「平行と垂直」製作委員会
配給 東映ビデオ
公開 日本の旗 2026年8月28日
上映時間 118分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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概要

本作は、主演の安田章大が山野海の脚本に感銘を受け、旧知のプロデューサーである佐藤現に企画を持ち込んだことから始まり、自閉スペクトラム症(ASD)の専門家に監修を仰ぎながら約2年をかけて映画化を実現させた作品である[1][2]。そのため、安田は本作の「企画」としてもクレジットされている[1][2]。

安田はASDの役を演じるにあたり、ASDの専門家などからレクチャーを受けたほか、ASDなどの特性を持つ人が通う教育機関を訪問し、生徒と交流を持つなどASDに対する理解を深め、ASDの兄を持つ妹を演じたのんも実際に障害のある家族を持つカウンセラーから話を聞くなど、本作のために役作りに向き合ったという[1][2]。

本作の主題歌は、米山ミサによるソロプロジェクト・浮と安田による「浮 with 安田章大」名義の楽曲「話そう」であり、安田の提案により浮へ主題歌の書き下ろしが依頼された[3][4]。また、安田もコーラスとして楽曲に参加しており、安田は本作において企画・主演・主題歌コーラスの3役を担っている[3][4]。

本作のムビチケカードの予約特典はチャリティー型リボンアクリルチャームとなっている[5]。これは、本作がASDの専門家による監修や取材協力のもと制作されており、日本発達障害ネットワークや日本自閉症協会からの後援も受け、ASDに深く寄り添う姿勢を大切にしていることから、社会的活動への支援の意思を形にするために実施されたチャリティー施策となっており、国連総会により制定され、日本国内でも発達障害への理解促進に向けた啓発活動が広く行われている国際デー「世界自閉症啓発デー」である2026年4月2日から予約が開始された[5]。このチャームは「自閉スペクトラム症支援」とのコラボレーションモデルであり、「リボンドネーション」のリボンアクリルチャームとなっており、収益の一部が日本自閉症協会へ寄付され、支援活動に役立てられる[5]。

また、世界自閉症啓発デーに合わせて、主演の安田とのんはそれぞれ動画で、監督の小林聖太郎は手描きの文章で世界自閉症啓発デーのホームページなどにメッセージが掲載された[5][6]。

制作

企画の立ち上げ

本作は、2023年に安田がグループで出演していた冠番組『関ジャニ∞の あとはご自由に』(当時、フジテレビ系列)に山野が出演し、安田と山野の対談時に、山野から「イメージとして、10年以上前から自閉スペクトラム症(ASD)で描きたいと思っていた原案みたいなのが頭の中にある」「この話を作品にするなら安田が良いと思った」という趣旨の話になり、安田が実際にその作品の話を山野に持ちかけたことから企画が始まった[7]。なお、山野は番組の中で安田が「(この作品を)絶対やろう」と話していたことを社交辞令だと思っていたというが、収録翌日に安田が「海さん、その話本気やから、まだどこにも誰にも話してないけど、海さんが書いてくれるんやったら、僕やります」と山野に伝え、それを聞いた山野が約1か月で脚本を書き上げたという[7]。

その後、完成した山野の脚本を安田が自ら東映ビデオに連絡し、安田が2013年に主演を務めた映画『ばしゃ馬さんとビッグマウス』(東映配給)でプロデューサーを務めた佐藤現に「今から読んでもらいたいものがある」「現さんが興味がなければ、良いと思わなければ、無理って言ってください」と電話で伝え、脚本のPDFを送ったところ、佐藤から「感銘を受けたし、やりたいと思った」と返答があったという[7]。しかし、「原作がないオリジナル作品を映画として制作することのハードルの高さ」や「予算をどうするか」、「ASDを作品で扱う上での留意点」など、佐藤からの確認事項があったため、安田と山野と佐藤の3人で集まり、制作が進められた[7]。

本作では安田が「企画」としてもクレジットされているが、これは「(脚本は)私が書いたけど、企画を立ち上げてくれたのは章大くんだから」という山野の案だったという[7]。

監督・脚本

監督に小林聖太郎を起用したのは佐藤の案だったという[7]。

脚本はASD監修との話し合いの中で何度も修正された[7]。

撮影

準備期間に約2年半を要したが、撮影スケジュールはタイトであり、17日〜18日で撮影された[7]。

あらすじ

兄の大貴は自閉スペクトラム症(ASD)を抱え、清掃の仕事に就きながら周囲のサポートを受けて自立した生活を送っており、妹の希はカウンセラーとして働きながら大貴を支えている。幼い頃に母を亡くした2人は、父親がネグレクト気味のため、父親とは距離を置いて生きてきた。

希の結婚話をきっかけに、互いのこれからとこれまでに向き合っていく[1][2]。

キャスト

日向家

日向大貴(ひゅうが だいき[8])
演 - 安田章大[9](幼少期:髙田幸季[9][注 1])
自閉スペクトラム症(ASD)を抱えており、周囲のサポートを受けながら清掃の仕事に就いている。
机に並んでいる食器を丁寧に揃えたり、週に一度の希との食事の時間は決まって「19時」で、1分でも過ぎると落ち着かなくなるなど、几帳面でこだわりが強い。
日向希(ひゅうが のぞみ[10])
演 - のん[9](幼少期:武藤凪[9])
大貴の妹。カウンセラーとして働きながら大貴を支えている。
恋人からプロポーズを受け、兄とともに婚約者の両親に会うために東京へ向かう。
日向義孝(ひゅうが よしたか[11])
演 - 高山トモヒロ[9]
大貴と希の父。咲子が急逝した際に他の女性と不倫していたことから、静子や吉川から反対を受け、大貴や希とは疎遠となっていた。
日向咲子(ひゅうが さきこ[11])〈享年32〉
演 - 谷村美月[9]
大貴と希の母。
心労が祟り、大貴と希が幼少期の頃に心筋梗塞で急死した。
矢島静子[注 2]
演 - 林英世[9][12]
咲子の母。大貴と希の祖母。

田澤家

田澤雅也(たざわ まさや[11])
演 - 伊島空[9]
希の婚約者。
大貴のことは事前に両親に伝えており、両親への紹介も兼ねて希と大貴を東京に招待した。
田澤芳子(たざわ よしこ[11])
演 - 神野三鈴[9]
雅也の母。
田澤茂一(たざわ しげかず[11])
演 - 菅原大吉[9]
雅也の父。

清掃会社

須賀峰雄(すが みねお[11])
演 - 芦川誠[9]
大貴が勤める清掃会社の同僚。大貴の特性を把握している理解者。
中崎課長
演 - 奥井隆一[9]
大貴が勤める清掃会社の課長。
大貴の同僚
演 - ゆかわたかし[9]、久保田直樹[9]、金平武蔵[9]、中野綾琉[9]
課長の就任祝いの飲み会に参加した。

グループホーム

吉川武雄(よしかわ たけお[11])
演 - 福田転球[9]
大貴が通っていたグループホームの代表。
大貴と希の父・義孝の幼馴染であり、2人を子供の頃から見守ってきた。
グループホーム職員
演 - 浮貝明典[9]
グループホーム利用者
演 - 長佑多朗[9]

その他

安藤靖子(あんどう やすこ[11])
演 - 早織[9]
紗奈の母。大貴や須賀が参加した飲み会が開かれた居酒屋の店員でシングルマザー。
内田悦子
演 - 久保田磨希[9]
希のカウンセリングの相談者。
安藤紗奈
演 - 河野咲良[9]
いつも公園のベンチで昼食をとる大貴のもとに現れる少女。靖子の娘。
徳治[注 3]
演 - 浜田道彦[9]
大貴が住む商店街の肉屋に勤務している。
美枝子[注 4]
演 - 野田佳代[9]
大貴が住む商店街の八百屋に勤務している。
君川[注 5]
演 - 畦田ひとみ[9]
希の同僚。
私服警官
演 - 内田周作[9]
制服警官
演 - 高村竜馬[9]
居酒屋の大将
演 - 佐渡山順久[9]
大貴や須賀が参加した飲み会が開かれた居酒屋の大将。
結婚式場職員
演 - 福田ユミ[9]、石田まり[9]
希と雅也の結婚式場の職員。
希の同僚
演 - 北田望[9]
希のクライエント
演 - 真生[9]

スタッフ

※出典[9]を参照。

  • 製作 - 金子保之、有吉篤史、安藤和久、長谷川治彦、清原寛、中村浩子、藤田重樹
  • 企画 - 安田章大[1][2]
  • 企画プロデュース - 佐藤現[1][2]
  • プロデューサー - 樫﨑秀明、竹下新悟
  • 原案・脚本 - 山野海[1][2]
  • 音楽 - 富貴晴美
  • ASD監修 - 辻井正次、伊庭葉子、浮貝明典[3][4]
  • 撮影 - 大塚亮
  • 照明 - 藤井勇
  • 美術 - 須坂文昭
  • 録音 - 西條博介
  • 編集 - 宮島竜治
  • スクリプター - 川野恵美
  • スタイリスト - 山﨑忍
  • ヘアメイク - 山井優
  • キャスティング - 伊藤尚哉
  • 助監督 - 木川学
  • 製作担当 - 土田守洋
  • 脚本協力 - 小林聖太郎
  • 小道具 - 田口芽依
  • データ管理 - 植田浩行、関谷和久
  • 衣裳 - 吉田直美
  • 制作主任 - 水野眞紀
  • 制作進行 - 舘野友里夏
  • フードコーディネーター - はらゆうこ
  • アクティングコーチ(のん) - 滝沢充子
  • 方言指導 - 中野綾琉
  • 制作経理 - 山口元隆、植田莉子
  • 制作管理 - 長田正幸
  • 取材協力 - さくらんぼ教室、アスペ・エルデの会、PDDサポートセンターグリーンフォーレスト、スタジオクーカ[4]
  • ASD監修協力 - 和泉早苗、宮本一哉、上田拓実
  • 清掃指導 - サンエーサンクス
  • 清掃取材協力 - ビケンテクノ
  • 主題歌 - 浮 with 安田章大「話そう」[3][4]
  • 宣伝プロデューサー - 丸山杏子
  • 協賛 - アスト、江久庵
  • 後援 - 日本発達障害ネットワーク、日本自閉症協会[4]
  • 助成 - 文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
  • 特別協力 - 大阪府堺市[4]
  • 「平行と垂直」製作委員会
  • 制作プロダクション - セントラル・アーツ[4]
  • 製作幹事・配給 - 東映ビデオ[4]
  • 監督 - 小林聖太郎

音楽

主題歌

「話そう」[3][9][13]
歌 - 浮 with 安田章大
作詞・作曲 - 米山ミサ
ギター - 米山ミサ
コントラバス - 服部将典
マンドリン - 古川麦

劇伴

2026年8月19日にデジタルアルバム『映画「平行と垂直」オリジナル・サウンドトラック』として日本コロムビアよりリリースされた[15]。

  • 音楽 - 富貴晴美
  • 劇伴演奏[9]
    • アコースティックピアノ - 紺野紗衣
    • ヴァイオリン - 中川貴美子、[[伊能修
    • ヴィオラ - 細川亜衣子
    • チェロ - 堀沢真己
    • コントラバス・ウッドベース - 斎藤順
    • トロンボーン - 中川英二郎
    • ギター - 渡辺淳
    • パーカッション - 萱谷亮一
  • レコーディング&ミキシングエンジニア - 田中実]]
  • レコーディングスタジオ - サウンド・シティ、シャグリラ
  • 音楽アシスタント - 安井恵一、柴入彩乃、森花音、児玉萌
  • ミュージックプロダクション - インスパイア・ホールディングス
  • ミュージックプロダクションマネージメント - 藤田雅章
  • 音楽協力 - メディアプルポ、角田忍

小説

  • 山野海『平行と垂直』(2026年7月9日発売、幻冬舎文庫、ISBN 978-4344435773)[16]

ラジオ番組

本作の公開を記念し、本作の主演である安田と、安田と親交の深いエッセイストの阿川佐和子による特別番組『安田章大×阿川佐和子 映画「平行と垂直」公開記念 〜ラジオで話そう〜』が、2026年8月11日の8時から8時55分にかけて、文化放送にて放送された[17]。

脚注

参考文献

外部リンク

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