志村道夫

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志村 道夫(しむら みちお、1914年大正3年) - 没年不詳)は昭和期の歌手。『南から南から』の作曲者で知られる吉田信(加賀谷信)の実弟。本名は吉田義八郎[1]

兵庫県神戸市元町出身[1]。関西学院中学部、国立音楽学校、日本高等音楽学校に在籍した[1]。学生時代は、テニス選手として活躍。上京後、当時ビクターで作曲活動をしていた兄・吉田信(別名:加賀谷伸、塙六郎)の紹介で、声楽家徳山璉の門下となる。

 1935年昭和10年)ニットーのジャズ用レーベルだったクリスタルレコードからデビュー。初期の服部良一作品「流線型ジャズ」など、主にジャズ調の曲をレコーディングした。ニットーがタイヘイに吸収合併された後は、一時、マイナーレーベルからもレコードを出していた。1938年(昭和13年)に東京高等音楽学院を卒業。翌1939年(昭和14年)3月、コロムビアの専属となり[1]中野忠晴が率いたコロムビア・ナカノ・リズム・ボーイズなどと組んで再びジャズ調の流行歌を歌い、松竹映画『純情二重奏』にも出演。

 1940年(昭和15年)、召集令状が下り、コロムビアを挙げて、志村の入営のための壮行会を行ったが、学生時代にテニスで足を痛めた後遺症から、除隊を言い渡され、すぐに歌手として復帰。1940年(昭和15年)3月発売の奥山彩子との「蛇姫絵巻」が「お島千太郎旅唄」とのカップリングでヒット。その後、「春は朗らか」「密林の月」などをレコーディングするが、大ヒットには恵まれなかった。

 戦後も1947年(昭和22年)にも「青春の歌」などを発売し、映画にも出演しているがあまり振るわず、1950年(昭和25年)にポリドールに移籍。翌年、ポリドールが経営不振から国内の流行歌部門を閉鎖し、流行歌の世界から遠ざかった。

1970年(昭和45年)2月17日に東京12チャンネルで放送された「なつかしの歌声」に出演。同番組の出演はこの1回のみで出演映像が現存している。

代表曲

曲名発売年作詞作曲レーベルレコード番号備考
流線ジャズ1935年
(昭和10年)
藤原山彦服部良一クリスタル2002-A
僕等のハイキング1935年
(昭和10年)
島田磬也服部良一クリスタル2002-B
若き日の感激1938年
(昭和13年)
久保田宵二古関裕而コロムビア29913
雨の銀座1939年
(昭和14年)
サトウハチロー服部良一コロムビア30221
お寝みなさい1939年
(昭和14年)
横山孝Donaldsonコロムビア30298
向う横丁1939年
(昭和14年)
久保田宵二仁木他喜雄編曲コロムビア30400コロムビア・ナカノ・リズム・シスターズとの共演
通りゃんせ1940年
(昭和15年)
久保田宵二服部良一編曲コロムビア100006コロムビア・リズム・シスターズとの共演
蛇姫絵巻1940年
(昭和15年)
大毎・東日懸賞当選歌
西条八十補作
古賀政男コロムビア100018奥山彩子とのデュエット
東宝映画「蛇姫様」主題歌
青空行けば1941年
(昭和16年)
藤浦洸J.Pierpont英語版
服部良一編曲
コロムビア100195合唱:コロムビア女声合唱団
原曲はジングル・ベル
春は朗らか1941年
(昭和16年)
藤浦洸古賀政男コロムビア100229合唱:コロムビア女声合唱団
大政翼賛の歌1941年
(昭和16年)
山岡勝人鷹司平通コロムビア100246伊藤久男霧島昇高倉敏松原操二葉あき子渡辺はま子、奥山彩子との合唱
密林の月1942年
(昭和17年)
サトウハチロー加賀谷伸コロムビア100546二葉あき子とのデュエット
勝利の進軍1944年
(昭和19年)
サトウハチロー古賀政男コロムビア
(ニッチク)
100912波平暁男近江俊郎、高倉敏、菅沼ゆき子奈良光枝池真理子渡辺一恵との合唱
勝利の日まで1944年
(昭和19年)
サトウハチロー古賀政男コロムビア100912波平暁男、近江俊郎、高倉敏、菅沼ゆき子、奈良光枝、池真理子、渡辺一恵との合唱
肩をならべて1946年
(昭和21年)
サトウハチロー仁木他喜雄コロムビアA128
青春の唄1947年
(昭和22年)
サトウハチロー服部良一コロムビアA202
楽しい日曜日1947年
(昭和22年)
三木鶏郎三木鶏郎コロムビアA262池真理子とのデュエット
さすらいの街1950年
(昭和25年)
江波清子井田一郎ポリドール2011
消え残る灯1950年
(昭和25年)
大草華子高原一(阿部武雄ポリドール2016東横映画東映配給「ジルバの鉄」主題歌
祝日の歌
(ANNIVERSARY SONG)
1950年
(昭和25年)
寺安浩十イヴァノヴィッチ
露木芳夫編曲
ポリドール2025コロンビア映画「ジョルスン物語」主題歌

主な出演

脚注

外部リンク

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