恋愛裁判 (映画)

2025年公開の日本の映画 From Wikipedia, the free encyclopedia

恋愛裁判』(れんあいさいばん)は、2026年1月23日に公開された日本映画[1]。企画・脚本・監督は深田晃司、主演は齊藤京子[1]

脚本
  • 深田晃司
  • 三谷伸太朗
製作
  • 阿部瑶子
  • 山野晃
製作総指揮
  • 山口晋
  • 臼井央
概要 恋愛裁判, 監督 ...
恋愛裁判
Love on Trial
監督 深田晃司
脚本
  • 深田晃司
  • 三谷伸太朗
製作
  • 阿部瑶子
  • 山野晃
製作総指揮
  • 山口晋
  • 臼井央
出演者
音楽 agehasprings
主題歌 yama「Dawn」
撮影 四宮秀俊
編集 シルヴィー・ラジェ
制作会社
製作会社 「恋愛裁判」製作委員会
配給 東宝
公開 日本の旗 2026年1月23日
上映時間 124分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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2015年に日本で起きた「恋愛禁止契約違反」を巡る女性アイドルの訴訟事件から着想を得たオリジナル作品[2]

アイドルグループの人気メンバー・山岡真衣が契約書記載の「恋愛禁止条項」に反する行動を取ったとして、所属事務所から訴えられて裁判になる様子が描かれる。

2025年5月に開催された第78回カンヌ国際映画祭のカンヌ・プレミア部門に正式出品された[3][4]。9月開催の第30回釜山国際映画祭「アジア映画の窓部門」に出品[5][6]

第38回東京国際映画祭のガラ・セレクションで2025年10月28日にジャパンプレミア上映が実施された[7][8]

あらすじ

2024年、5人組アイドルグループ・ハッピー☆ファンファーレ(ハピファン)はデビュー4周年を迎え、大規模アイドルフェス・TOKYO IDOL EXPOではメインステージのトリでの出演が決定している。

メンバーのうち寮住まいである山岡真衣大谷梨紗清水菜々香は、菜々香が新井祐也という彼氏がいるという秘密を共有していた。菜々香と祐也のデートをカモフラージュするため、梨紗の友人を伴って5人で訪れた動物園で、真衣は大道芸人をしている中学の同級生・間山敬と偶然再会する。真衣は、アイドルとして全てを他人にプロデュースされる自分と対照的に、独力で自由に生きる敬に惹かれてゆく。

フェス出演が迫るある日、菜々香の裏アカウントから菜々香の恋愛が明るみとなる。菜々香は事務所から説得され、アイドルを続けるために祐也と別れることを決める。敬はそんなアイドル業界のルールに疑問と憤りを覚える。

そんなある日の握手会イベントにて、菜々香のファンであるやまさん(山野)が発煙筒とバールを持って侵入し、集まったファンやスタッフを襲撃する事件が発生する。ファンたちの抵抗もあってメンバーたちに危害はなかったが、凶行に及ぶ山野に間近まで迫られ命の危機を感じた真衣は、加害者と身を挺して守ってくれた人々の両方が自身らのファンであったことによる葛藤、熱心なファンで今まで貢献してくれたのに凶行に至った山野の存在を知ろうともしない事務所社長・吉田光一の態度、こんな事件の翌日すぐにイベントをさせようとする事務所への不信、従前からの恋愛禁止ルールへの疑問などの感情が限界に達する。

事件の報道を見て現地へ駆けつけた敬の姿を見た真衣は、ついに敬への想いを抑えられなくなり、敬の車に乗り込みその場から逃避し、そのまま事務所から解雇される。

2人の逃避から8か月後、真衣と敬は所属事務所ファーレスによる恋愛禁止条項への違反とそれに伴う損害に関する訴訟の被告として裁判に臨んでいた。同棲を始めていた2人の生活に800万円という賠償額の負担は重く、父親を頼って現状を守ろうとする真衣と、車を売ってまで堅実な道へ進もうとする敬の心は次第にすれ違っていく。

この裁判は伊藤商事がファーレスをグループ企業として吸収したことにより進展があり、伊藤商事の代表から賠償金の全額取り下げを含む好条件で和解提案が持ちかけられる。和解にほぼ心を決めた敬に対し、真衣はそれでも最後まで争いたいという姿勢を見せる。

和解交渉が進む中、真衣は菜々香の実家を訪れる。ハピファンは真衣の脱退後にさらに人気を拡大しており、過去の恋愛への未練を捨てて活動に臨む菜々香と、菜々香のためにと恋愛禁止条項の廃止を和解条件に盛り込もうとする真衣の立場の違いが浮き彫りとなる。

和解契約当日、真衣は敬への予告なく新たに選任した弁護士杉村を伴って現れ、和解に応じないこと、ファーレスを相手取り恋愛禁止条項の違憲性・幸福追求権の侵害を争う別訴訟を提起することを宣言する。一方の敬は和解を受け入れると述べ、2人の決裂は決定的となる。

さらに年月が経ち裁判が終結したある日、真衣は梨紗を伴って梨紗の地元・静岡へ「だるま朝日」を見に訪れる。梨紗はハピファンを卒業しソロのシンガーソングライターとしての道を歩み始めており、メンバー3人が残るハピファンへの楽曲提供も行っていた。他方、菜々香は人気メンバーとしての立ち位置を確立していた。裁判を終えた真衣はダンス講師の道に進むことを考え始めている。「おばあちゃんになっても相手がいなかったら一緒に住もう」と提案する真衣に対し、梨紗はハピファン現役当時からずっと交際している女性がいると明かす。恋愛禁止条項は異性との交際のみを禁じているため、契約には抵触しないのだと言って、梨紗と真衣は笑い合った。

キャスト

主要人物

山岡真衣
演 - 齊藤京子
アイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」(略称:ハピファン)でセンターを務める人気メンバー。広島県出身[9]
契約書で禁止されているにもかかわらず、敬と恋愛関係になったとして、所属事務所から訴えられる。
間山敬
演 - 倉悠貴[1][10]
真衣の中学時代の同級生。大道芸人。偶然再会した真衣と意気投合して禁断の恋に落ちる。

ハッピー☆ファンファーレ関係者

後述のハッピー☆ファンファーレも参照。

清水菜々香
演 - 仲村悠菜[5]
グループ最年少。千葉県出身[9]
大谷梨紗
演 - 小川未祐[5][10]
クールなキャラクターで、女性ファンから人気が高い。真衣の友人でもある。静岡県出身[9]
三浦美波
演 - 今村美月[5]
グループ最年長でリーダーを務める。
辻元姫奈
演 - 桜ひなの[5]
年下組。
矢吹早耶
演 - 唐田えりか[1][10]
チーフマネージャー。自らも同じ運営事務所・ファーレスに所属し、アイドルとして夢を追った経験がある。
吉田光一
演 - 津田健次郎[1][10]
ファーレスの社長。「恋愛禁止」の契約条項に反した真衣に対して訴えを起こし、早耶とともに裁判に出廷する。
植松[11]
演 - 竹中夏海[12]
振付とダンスのコーチを担当。

メンバーの関係者

新井祐也
演 - 犬飼直紀[12][13]
ゲーム配信系YouTuber。菜々香がオンラインゲームで知り合った彼氏。事務所からの説得で別れる。
菜々香の母
演 - 望月志津子[12]
夏子[14]
演 - 夏目透羽[12]
梨紗の友人で交際相手。

裁判の関係者

笹原[15]
演 - 吉田ウーロン太[12][16]
真衣の弁護士。和解をしないと決めた真衣の担当を降り、杉村弁護士を紹介する。
田山[17]
演 - 橋本淳[12][16]
敬の弁護士。
佐藤[18]
演 - 山田百次[12][19]
芸能事務所ファーレス側の弁護士。
杉村[20]
演 - 中村優子[12][16]
真衣の弁護士。和解をせずにファーレスを別訴する案件を担当する。
裁判官
演 - 小久保寿人[12][16]
裁判長
演 - 滝裕二郎[12][16]
伊藤
演 - 内田周作[12]
伊藤商事代表取締役。ファーレスをグループ企業にしたのを契機に真衣に賠償金の取り下げも条件とした和解を提案する。

その他

やまさん
演 - 木原勝利[12]
白いパーカーの男性。本名は山野[21]。菜々香の熱心なファン。12人が負傷した「アイドル握手会暴行事件」の犯人。
岡崎
演 - 田野倉雄太[12][22]
ハピファンのレーベル会社スタッフ。
ラッパ隊のメンバー
演 - 大窪人衛[12]、細井じゅん[12]、てっぺい右利き[12]
ハピファンのファンたち。握手会暴行事件の時も必死に真衣たちを守っている。
小学生
演 - 矢山花[12][23]、吉見彗[12][24]、畠山夏実[12][24]、半田麻里子[12][24]、AKARI[12][24][注 1]
ダンスの練習をするアイドル志望の小学校高学年女子。1人でダンスの練習をする真衣に話しかけて、5人のグループの練習を見てもらう。

スタッフ

ハッピー☆ファンファーレ

概要 ハッピー☆ファンファーレ, 出身地 ...
ハッピー☆ファンファーレ
出身地 日本の旗 日本
ジャンル J-POPアイドル
活動期間 2020年 - (劇中)
レーベル Sony Music Labels
事務所 ファーレス(劇中)
共同作業者 玉井健二(音楽プロデューサー)
公式サイト ハッピー☆ファンファーレ(映画公式サイト内)
メンバー
  • 三浦美波
  • 山岡真衣
  • 清水菜々香
  • 辻元姫奈
  • 大谷梨紗
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ハッピー☆ファンファーレ(Happy Fanfare)は、劇中に登場する日本の5人組女性アイドルグループ[30]。通称「ハピファン」。コンセプトは「あなたと一緒にハッピーな世界を、音楽でつくる!」。実際にオリジナル楽曲やミュージック・ビデオ(MV)も制作されており、映画公開に先駆けて、音楽ストリーミングサービスYouTubeにて配信されている[31]ファンネームは「ラッパ隊」[32]

メンバーを演じる俳優の内、4人は現役を含むアイドル経験者である[注 2][9]

撮影中に、グループラインを作り一緒に食事に行くほど仲良くなり、齊藤京子は「実際にこのグループでデビューしたいほどだ」と語っている[33]

映画公開日の2026年1月23日には宣伝の一環として、所属事務所から山岡真衣との契約を解除した旨の謝罪文を映画公式Xアカウントに投稿した[34]

出典[35]

さらに見る 名前, よみ ...
名前よみ年齢あだ名カラー備考
三浦美波みうら みなみ22歳みなみリーダー今村美月
山岡真衣やまおか まい21歳まいまい劇中の2024年(現実のプロモーションでは2026年1月23日付)、規約違反により契約解除。齊藤京子
清水菜々香しみず ななか18歳ななたん 黄色劇中で恋愛が発覚するが、処分を受け入れグループに残る。仲村悠菜
辻元姫奈つじもと ひめな19歳ひめにゃ ピンク桜ひなの
大谷梨紗おおたに りさ21歳りさ劇中では後にソロデビューのためグループを離れる。小川未祐
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ディスコグラフィ

さらに見る タイトル, リリース(配信) ...
タイトルリリース(配信)作詞作曲編曲プロデューサー振付
秒速ラヴァー[36] 2025年12月10日 松原さらり Skinny Dev 南田健吾 玉井健二agehasprings[37] 竹中夏海[31]
君色ナミダ[38] 2026年1月7日 カイザー恵理菜 山﨑佳祐
とおいひかり[39] 2026年1月28日 富田拓志、小川未祐 富田拓志
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コミカライズ

文春オンライン内のwebコミックサイト「BUNCOMI」にて平塚まるの作画で2025年11月28日から連載中[40]。全6回で構成される[40]

ノベライズ

監督・深田晃司が自ら書き下ろしたノベライズ小説が2026年1月5日に刊行された[41][42]。映画とは異なる角度から、登場人物たちの「こうであったかも知れない未来」が描かれている[40][41]

書誌情報(ノベライズ)

  • 恋愛裁判・深田 晃司(著)(2026年1月5日発売[42]文春文庫ISBN 978-4-16-792466-9

脚注

外部リンク

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