戦争と一人の女
1946年の映画
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発表経過
1946年(昭和21年)10月1日、雑誌『新生』臨時増刊号(小説特集号)第1号に「戦争と一人の女」掲載された[1]。ゲラ刷りの段階でGHQの検閲により多くの文章が大幅削除されたために、翌月11月1日、雑誌『サロン』11月号(第1巻第3号)小説特集号に「続戦争と一人の女」が発表された。末尾には、安吾自身の注記で「新生特輯号の姉妹作」と付されている[1]。
その後はこの「続」の方を「戦争と一人の女」と改題し、1947年(昭和22年)5月15日刊行の単行本『いづこへ』に初収録された。最初に掲載された『新生』版の方は、同一状況の展開を、男側の視点で綴られているが、『サロン』版は、女の視線で語られている(安吾の初の女語りの作品)[1][2]。闇に葬られていた『新生』版は、安吾の没後の1971年(昭和46年)12月に刊行の『定本坂口安吾全集 第13巻』(冬樹社)に初収録され[1]、以降、『新生』版が「戦争と一人の女」として復帰した[2]。
あらすじ
太平洋戦争末期の東京で、小説家の野村は酒場の主人の妾であった女との生活をはじめた。女には肉体の喜びは無いが、性質が本来頭ぬけて淫奔なのであった。家庭的な愛情は無いが奇妙に惹かれあう二人は、どうせ戦争で破滅するのだからと、戦争をおもちゃに楽しんでいるかのような退廃的な生活を送っていた。空襲が激しくなり、火の手が迫る中で死を覚悟していたはずの女は、家を火から守ることを野村に懇願するのだった。
おもな収録刊行本
映画作品
漫画作品
- 『戦争と一人の女』 - 漫画・近藤ようこ / 原作・坂口安吾(「戦争と一人の女」「続戦争と一人の女」「私は海をだきしめていたい」)青林工藝舎より2012年11月初版発行(ISBN 978-4-88379-377-8)