指趾
多くの脊椎動物が有する四肢の末端部の1つ
From Wikipedia, the free encyclopedia
名称
人間の指趾
脳の領野
各指は、大脳皮質上にある体性感覚領野の3b野[3]と1野の一部[4]に整然とした体部位再現が見られるが[5]、補足運動野と一次運動野では(複数の指が同じ脳領域に)重なっている再現である[6]。
体性感覚領野における手の再現は、手の外側で起こる手指の動的反射である。合指症の人達には水かき状で短い指の内反手がある。しかし、彼らの手指は癒合しているだけでなく、個々の指の皮質領野もまた内反手を形成している。外科的に合指を分割して、使いやすい手にすることは可能である。ニューヨークの形成再建外科研究所では、外科医らが32歳の男性(イニシャルO.G)にこの施術を行ない、術前後でO.G.の指に触ってMRIの脳スキャン検査を行った。術前、彼の脳内にて対応する指は密接に融合していた。術後、彼の個々の指の領野図は確かに分離しており、通常の手に対応する配置となった[7]。
進化

腕と手と指趾の相同性については、2つの考え方がある。
ただし、3億8500万年前のデボン紀にいた沿岸魚パンデリクティスの3次元復元図を創作した2008年の研究では、四肢脊椎動物の前肢に存在するのと相同な骨を既に幾つも持っているパンデリクティスが図示されている[11]。例えば、彼らには放射状の鰭があり原始的な指に似た骨も持っていたが、その鰭の基部は腕みたいな部位の中にあった[11]。従って、四肢動物の進化には、鰭の最も外側の部分が失われて初期の指趾に置き換わる移行が起こったとされている。この変化は、条鰭類のサメおよびハイギョの研究に由来する追加の証拠と一致しており、四肢動物の指趾は原始的な魚に存在する既存の末端放射部位から生じたとされている[11]。
しばしば魚類と陸生動物間のミッシングリンクだと見なされる脊椎動物ティクターリクは、パンデリクティスで見られた指のような放射状の骨を欠いたずんぐりした脚みたいな胸鰭を持っていたため、依然として論争が起こっている。論文の研究者は「この特徴分布によって、ティクターリクが固有派生形質であるのか、パンデリクティスと四肢動物が収斂進化であるのか、パンデリクティスがティクターリクよりも四肢動物に近いという意味なのか、を言えるかは困難である。いずれにせよ、魚類から四肢動物への移行は機能的に重要な構造における相当な特徴の不一致を伴っていたことを示している」と述べた[11]p. 638.。
鳥類と獣脚類恐竜の指趾
鳥類および(鳥類から進化した)獣脚類の恐竜には、手に3本の指趾がある。ところが欠けている2本は異なる。鳥の(翼に埋没している)手は、先祖の5本指のうち第二指と第三指と第四指に由来すると考えられている。対照的に、獣脚類の恐竜は第一指と第二指と第三指だったとされている[要出典]。近年、ジュラ紀の獣脚類中間化石リムサウルスが中国西部のジュンガル盆地で発見され、複雑な混合があった。具体的には、第一指の痕跡および完全な第二指と第三指と第四指があって、その手首の骨は第二指と第三指と第四指に紐づけられるらしいが、指の骨は第一指と第二指と第三指であったという[12]。これは鳥類における指趾の進化が「獣脚類の進化の初期段階を特徴づける指趾の同一性の移行」から生じたことを示唆している[12]。

