本書冒頭において福田は「政治学がギリシアにはじまり社会科学の中で最も古いdisciplineであり、いわば社会科学の哲学的段階の総称としての意味をもっている」と指摘し、このような認識に基づいて西洋の政治思想史を、古典古代、中世、近代の順に時代の流れにそって論じている。
本書では、プラトン、アリストテレス、トマス・アクィナス、トマス・ホッブス、ジョン・ロック、ルソーなど多数の政治思想家が取り上げられるが、本格的に紙幅が割かれて取り上げられるのはヘーゲルまでであり、それ以後の展開は終章「産業主義の帰結と現代の課題」において簡単に取り上げられるのみとなっている。