1巻から3巻までは、左舞の楽家である狛家に伝承された舞曲の作法、由来、関連するエピソードが記述される。4巻「他家相伝舞曲物語」は文字通り他家に伝承する舞曲に言及し、伎楽の指針についても記述する。
「高麗曲物語」という題目の5巻は、右舞に関する記述が中心。左舞の家である狛家にとって右舞は専門外だが、右舞の作法、由来、装束に関する豊富な記述が緻密に綴られている。6巻「無舞曲楽物語」は管弦の楽曲に関する解説で、六調子に分割される。
7巻「舞曲源物語」は、一区切りごとの所作を表した「舞曲名目」、舞台への登壇方法、番舞など、実演に関する記述が中心となる。8巻「管弦物語」、9巻「打物部口伝物語」、10巻「打物案譜法」は、楽器についての口伝、故事や演奏法を記す。