文法範疇
言語学および語学の用語
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品詞・統語範畴
文法機能
屈折素性
一つの語が意味機能に応じて形を変えることを語形変化(屈折)と言う。語形変化によって表される意味機能の区別の分類を文法範畴または屈折素性(くっせつそせい、inflectional feature)と言う。
たとえば、英語の可算名詞は、何も付かなければ 1 つのものを、-s を付ければ複数のものを表す。つまり、表すものの数(かず)に応じて語の形が変わる(=語形変化する)。したがって、英語の可算名詞には表すものの数を区別する文法範畴がある、ということになる(ちなみに、このような文法範畴を数(すう)と言う)。
代表的な文法範畴には性、数、人称、格、時制(テンス)、相(アスペクト)、法(ムード)などがある。
同じ文法範畴からはただ一つが選ばれるが、異なる文法範畴は一般に独立である。例えば日本語の動詞の文法範畴のうち、極性と時制だけを取り上げると、それぞれ肯定と否定、非過去と過去の 2 種類ずつあるので、全部で 4 種類になる。
| 極性 | |||
|---|---|---|---|
| 肯定 | 否定 | ||
| 時制 | 非過去 | はなす | はなさない |
| 過去 | はなした | はなさなかった | |
文法範畴と語形変化の独立性
Dixon(2009)によれば、文法範畴の区別は必ずしも語形変化で表される必要はない。
たとえば、格と接置詞はしばしば区別されるが、両者が表す意味機能の区別は同種のものであって、語形変化として実現するものを格、語として実現するものを接置詞と呼んでいるにすぎない。
しかし、語形変化によるものだけを文法範畴として考える研究者は多い。