斉藤吉広

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斉藤 吉広(さいとう よしひろ、1960年 - 2025年10月16日)は、日本社会学者。専門はメディア論。元稚内北星学園大学理事長学長香害問題の社会的可視化にも貢献し、カナリア・ネットワーク全国(CAN)の初代共同代表を務めた。首都圏大学非常勤講師組合初代委員長稚内市教育功績表彰受賞。

北海道旭川市出身[1]1983年一橋大学社会学部社会問題政策学を専攻し卒業後[2]、同大学院社会学研究科社会問題・政策専攻を修了し、修士(社会学)の学位を取得したのち[3]、1996年に同博士後期課程中退[4]。大学院時代は富沢賢治に師事した[3]

在学中から都留文科大学東京都立短期大学非常勤講師として教鞭を執り[4]1996年からは首都圏大学非常勤講師組合の初代委員長を務めた[4]

2000年稚内北星学園大学に情報メディア学部専任講師として着任[3]2006年から教務部長となり[5]2009年に教授に昇任[4]2011年より学部長[5]2015年からは理事長学長を務めた[6]2021年に学長を退任し[6]、同年から稚内市立図書館の郷土資料調査員として稚内市の市史編纂に携わった[5][3]

2025年脳梗塞のため死去。享年64[1]。自宅は稚内市緑[7]。同市むとう市民斎場で執り行われた葬儀では[7]工藤広市長から、稚内市部門別功績表彰(教育功績表彰)が喪主に手渡され、市長から「長きに亘り本市市勢の振興発展に尽くされ、その功績は誠に顕著」などと挨拶がなされた[8]

香害問題への取り組み

化学物質過敏症(MCS)を含む「香害」(合成洗剤や柔軟剤の人工香料による健康被害)に個人的にも苦しんでおり[5]、2021年の最終講義を「公害としての『香害』――柔軟剤で脈は乱れ、ペットは倒れる」と題して開催。学生・市民ら約90人が参加した[5]。この講義はYouTubeで限定公開され、全国から大きな反響を呼んだ[9]。この講義が契機となり、同年に香害被害者ネットワーク・カナリア・ネットワーク全国(CAN)が設立され[10]、初代共同代表に就任[10]。共同代表を退任してからも賛同人として活動を続けた[11]

社会的活動・その他の関与

経営危機に陥っていた稚内北星学園大学について2019年に学長として記者会見を行い、「存廃について市民を巻き込んだ議論が起きてほしい」と述べ、大学の再建にあたった[12]

脚注

関連項目

外部リンク

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