亀の甲は古来卜占に使われ(亀卜)、書名の「亀相」は亀卜でのひびの形状から時勢を見通す様を表したとされる。成立・作者は、本文によれば天長7年(830年)8月の卜部遠継による撰。全4巻(甲巻・乙巻・丙巻・丁巻)のうち甲巻が現在に伝わる。
現存写本(甲巻)の内容は、前半部を卜占・神事に関する所伝、後半部を卜占の作法・方法等とする。記述には『古事記』や祝詞との一致が認められるほか、特に卜部氏独自の所伝が見られる点が注目される。
なお、本書は天長7年(830年)に卜部遠継から淳和天皇に奏上されたとする説もあるが、確かではない。