星屑番外地
From Wikipedia, the free encyclopedia
本作は、人間と異星人と魔が共存する架空の街『巳楢木県(みならぎけん)怖巻市(おぞまきし)』を舞台に、巫女である紗乙女烈香が街で起こる様々な事件を解決していく日常を描いた物語である。ほぼ一話完結式で進行する。
連載が開始された月刊サンデージェネックス2009年7月号で、『鋼の錬金術師』の作者荒川弘より激励のメッセージが寄せられた。また、単行本第一集発売の際にもコメントとイラストを寄せられている。
本作は2010年9月号をもって打ち切りのため連載終了となった。そのため物語は完結しておらず、未完のままになっている。その旨については、作者のイダタツヒコが自身のホームページ『道楽者の泉』や第3集の表紙の袖で「怖巻の世界を完全に閉じる勇気がなかった」とコメントしている。
単行本のカバーの下には、漫画家を目指して怖巻市にやって来た異星人(ケルメル星人)、響田一太郎の日記(裏表紙に記載)と、その日記に書かれたと思われる場面の写真(表紙)が掲載されている。
あらすじ
人間、宇宙人、魔が同居する巳楢木県怖巻市。人呼んで『星屑番外地』。
街のトラブルバスターとして一目置かれていた巫女の紗乙女烈香は、ある日、一人の少女から、とある少年を探してほしいと依頼を受ける。
舞台設定
巳楢木県 怖巻市
10年前に外宇宙から「船」が墜落し、旧怖巻市を消滅させ、直径30kmのクレーターが出現。しかし、その自然環境はわずか一週間で回復し、その後も非常な勢いで緑が拡がっていった。落下したものは、惑星改造用のプラントだったためであり、地球の自然環境が上書きされようとしていた。
そこで、静観を決めこんでいた異星人の連盟はやむなく日本政府とコンタクトする。プラントの影響を最小限にとどめるために、クレーター内を特別区域とし、日本政府のみと制限つきの外交を開始する。
外宇宙からやってくる異星人のために実験的に街が築かれたのが8年前。また、地球人も、この地の税金の安さ、現代社会の閉塞感からの脱出、新たな市場などさまざまなものを求め、この街へやってきた。その結果、異星人と地球人がそれぞれの治外法権で守られた宇宙でも稀有な街として、誕生した。また、異星人たちがこの街に入る際には、入国管理室により、外見と能力を地球人同様に調整される。
虚壺神社(うろこじんじゃ)
10年前に、怖巻の中心であるこの場所に惑星改造用プラントを積んだ宇宙船が墜落した。そこから大量の植物細胞があふれ出したことがきっかけで、この地に眠っていたCクラス超越体『龍神』組織細胞と融合増殖し、怖巻全体に根を張り巡らせた。この神社の樹は、そのすべての根の元に生えている。また、眠る龍神の本体である中心核『龍頭』は、宇宙の衛星軌道上にある『本殿』に隔離され、完全に目覚めることはない。
そして5年前に、入国管理室の人間矢端のもとで家族同然に暮らしていた紗乙女烈香、花園刳女、そして岳史の三人で新しい虚壺神社がスタートした。
しかし2年前、刳女が裏社会とつながりをもち、烈香と対立する。追い詰められた刳女は、樹の細胞を暴走させ、龍神を復活させることで、怖巻を消滅させようとする。烈香は彼女をたたき出すことに成功するが、樹の細胞の暴走は止まらず、岳史が自らの体と樹を一体化させることにより暴走を食い止めた。岳史は、今もなお樹の中に存在し、烈香と刳女の因縁は続いたまま、現在に至る。