暴力戦士
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製作
企画
数々の便乗企画を生み出した岡田茂東映社長(当時)が、ウォルター・ヒル監督の『ウォリアーズ』を日本公開前にアメリカで観て、「ああいう新しい形のストリート・キッズの映画を日本でも作ろう、1980年代を先取りした衝撃的な青春映画を一発打ち出してみよう」と石井輝男と中島信昭に指示して始まった企画[2][3][4][5]。若者好きで新しがりやの岡田の新企画のいけにえに何故かよく白羽の矢が立てられるのが石井である[2]。石井らは、当初12、3歳ぐらいの非行少年たちの群集劇を狙い、各地に飛んで材料を集めたが、その構想はだんだん挫折していった[4]。『ウォリアーズ』のメンバーたちはいくぶんキャリアもあるしニュースターとしての確かさもあったが、当時の日本の映画界の周辺では、短期間に使えるだけの存在感のある少年たちを見つけ出すのが非常に困難と分かった[4]。アメリカの若者たちと日本の当時の若者たちの状況がかけ離れすぎており、目を見張るような若者映画は当時の日本ではほとんど生まれていなかった[2]。やむなく年齢をひき上げることにして暴走族OBのような、ヤクザじゃカッコ悪いと思っている世代に焦点をあてることになった。当初は時間をかけて新人集めをする予定でいたが、時間をかけられないので東映初出演の田中健と岡田奈々という『俺たちの旅』の兄妹コンビの二人を決めて、感覚の先鋭なロックバンドを探す手配をしてクランクインとなった[2]。当時田中は27歳、岡田は20歳と本来企図した不良少年、少女とはかなり高い年齢設定となった[4]。
キャスティング
田中健はそれまで『青春の門』や『聖職の碑』など、著名監督の作品に出演していたが、石井が「ワルの役はあとで自分がやりたくなってもできないよ」などと口説いた[2]。田中はそれまで真面目な映画の真面目な役が多かったが、ここで一気に「不良性感度」抜群の姿を披露し、石井は田中を気に入りその後テレビ作品でも起用した[3]。
また岡田奈々も石井が気に入り、劇場映画復帰作に起用している[2]。岡田は「歌手と女優の両立なんて中途半端でしょう。だからこの作品で女優として一人立ちしたいんです。私ももう20才。いつまでもカワイ子ちゃんでもありませんから」と話し[6]、歌手廃業をキッパリ宣言し[6]、「これからは役者として進みたい」と話した[6]。岡田は歌手としてはヒットが出せなかった[6]ものの、愛らしいルックスが買われ、映画・テレビからの出演オファーが絶えなかった[6]。
撮影
逸話
その他
スタッフ
キャスト
- ケン:田中健
- マリア:岡田奈々
- ドン牛:町田政則
- ヤマト:大蔵晶
- ナナハン:貝ノ瀬一夫
- アントニオ:杉欣也
- ラビット:今井久
- タケシ:今村薫
- 球殺団:清水照夫、宮地謙吾
- ウィスパー:小泉博
- シャークⅤ赤シャツ:星純夫
- 警官:高月忠
- バロン:田中隆
- 三宮の警官:亀山達也
- 警官:山田光一、山浦栄
- トラック運転手:沢田浩二
- 球殺団:村添豊徳
- 三宮の警官:城春樹
- ボディペインティングの女:広京子、石川洋子
- 球殺団:青島博樹、羽田天夫
- ドーベルマンキッド:赤石豊和
- 球殺団:舟久保信之
- ドーベルマンキッド:新井英騎
- C・B・トロ:黒田努
- 球殺団:原雅巳
- ドーベルマンキッド:津山栄一
- :鈴木弘道
- :山本享
- :喜多川務
- :吉田昌雄
- :麻生茂
- :江島和幸
- 球殺団:南出知秀
- :山岸伸介
- 球殺団:森田幸隆、村田雄浩、大熊英之、森塚登
- シャークⅤ赤シャツ:荻原哲也、大塚之裕、菊池正孝、近藤哲也
- ボディペインティングの女:常夏ひとみ
- 口裂け女:唐須由利子、八木雪季、西久保美穂
- ボディペインティングの女:浅見美那
- 口裂け女:内藤綾
- ボディペインティングの女:坂本マリ
- 口裂け女:土井淳子、関田恵子
- :田島雅子
- ボディペインティングの女:白川絹子
- 球殺団:石井茂樹
- ディスコのバンド:ザ・ベアーズ
- ロック・グループ:ARB
- 田中一郎:石橋凌
- ジミー:星正人