様似鉱

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様似鉱(さまにこう・Samaniite)とは、鉱物硫化鉱物)の1つ。結晶系正方晶系化学組成は Cu2Fe5Ni2S8[1][2][3]

様似鉱は、ニッケルを含む硫黄の化合物である。金属元素と硫黄の比率は8:9であり、その組成はペントランド鉱 (Pentlandite・Fe4.5Ni4.5S8[1]) と良く似ており、ペントランド鉱グループに属すると考えられる。しかしペントランド鉱が等軸晶系なのに対し、様似鉱は正方晶系と結晶系が異なる。また、様似鉱は成分として銅を含むのが前提としてある[1][2][3]

産出地

様似鉱は、原産地である北海道様似町 にある幌満橄欖岩でのみ発見されている[2]

性質・特徴

様似鉱はペントランド鉱トロイリ鉱 (Troilite)、ヒーズルウッド鉱 (Heazlewoodite)、斑銅鉱 (Bornite)、タルナック鉱 (Talnakhite)、自然銅 (Copper) と共に産出する。また、様似鉱と成分が似る鉱物として、幌満鉱 (Horomanite・(Fe,Ni,Co,Cu)9S8) と苣木鉱 (Sugakiite・Cu(Fe,Ni)8S8) がある。前記した硫化鉱物の中に混ざっていることもあれば、様似鉱・幌満鉱・苣木鉱の3種の混合状態のものが単独の粒で存在する場合もある[1]。様似鉱やそれを含む硫化鉱物の粒は、橄欖岩中の橄欖石や輝石の隙間を満たす状態で産する。そのため様似鉱は粒状で産するが、顕微鏡スケールの話であり[1]、肉眼では見えない[4]

幌満橄欖岩のペントランド鉱グループの鉱物の結晶学的データの比較[1]
様似鉱幌満鉱苣木鉱ペントランド鉱
結晶系正方晶系正方晶系正方晶系等軸晶系
空間群P42/mnmP4/mmmP42/mnmFm3m
化学組成Cu2(Fe,Ni)7S8(Fe,Ni,Co,Cu)9S8Cu(Fe,Ni)8S8Fe4.5Ni4.5S8
密度 (g/cm3)4.896.454.765.07
硬度 (kg/cm3)120 - 140125 - 145130 - 170140 - 150
格子定数a (Å)10.089(1)8.707(1)10.566(5)10.038(1)
c (Å)10.402(1)10.439(6)9.749(8)
c/a1.03061.19940.9227
V (Å3)1058.9(2)791.4(4)1088.4(14)1011.4(3)
反射率 (%)436nm27.1 - 29.634.7 - 37.825.6 - 31.938.4
497nm34.4 - 37.940.0 - 43.229.9 - 36.144.1
546nm38.9 - 43.643.2 - 46.433.2 - 39.147.3
586nm44.9 - 49.845.4 - 48.536.1 - 41.549.5
648nm42.2 - 46.947.8 - 50.739.3 - 44.351.9

サイド・ストーリー

脚注

関連項目

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