死神の座
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あらすじ
実業家の新藤精一郎に招待され、初めて軽井沢で避暑をすることになった神津恭介は、上野駅始発の信越本線の列車の中で奇妙な女性に出会う。彼女は恭介の旅の同行者の芦部俊信の予約席と同じ席の切符を所有し、なおかつ恭介の名前を知っていた。驚く恭介をよそに、女は彼が軽井沢でも殺人事件に巻き込まれることを、火星と冥王星が「死神の座」に入るという「占星学」の知識に基づいて予見し、ますます恭介を困惑させる。女は高崎駅でとある青年と揉めごとを起こし、突然途中下車してしまい、以後、恭介の隣席は空席のままであった。
軽井沢に到着した恭介は新藤の別荘へ挨拶に行った後、芦部俊信に連絡をとった。俊信の話によると、17日に誘う予定であり、誰がこのような込み入ったいたずらをしたのだろうか、と訝っていた。 翌朝、ホテルのロビーで、女と諍いをしていた青年が予約の確認に現れたが、その部屋には同じ西野信也を名乗る青年がすでに2日前から宿泊しており、その男が硫酸で顔を焼かれた状態で死体となって発見された…。