殺し屋のプロット
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『殺し屋のプロット』(原題:Knox Goes Away)は、2023年に製作され、2024年に公開されたアメリカ合衆国のノワール・スリラー映画。マイケル・キートンが監督・主演を務め、ジェームズ・マースデン、アル・パチーノ、マーシャ・ゲイ・ハーデンらが出演する。
| 殺し屋のプロット | |
|---|---|
| Knox Goes Away | |
| 監督 | マイケル・キートン |
| 脚本 | グレゴリー・ポワリエ |
| 製作 |
トレヴァー・マシューズ ニック・ゴードン マイケル・シュガー アシュリー・ザルタ マイケル・キートン |
| 出演者 |
マイケル・キートン ジェームズ・マースデン アル・パチーノ マーシャ・ゲイ・ハーデン ヨアンナ・クーリク レイ・マッキノン |
| 音楽 | ジョー・ヘンリー |
| 撮影 | マーシャル・アダムス |
| 編集 | フルヴィオ・システィ |
| 製作会社 |
Brookstreet Pictures Suger23 |
| 配給 |
サバン・フィルムズ(アメリカ合衆国) キノフィルムズ(日本) |
| 公開 |
2024年3月15日(アメリカ合衆国) 2025年12月5日(日本) |
| 上映時間 | 115分 |
| 製作国 | アメリカ合衆国 |
| 言語 | 英語 |
急速に進行する認知症の一種(クロイツフェルト・ヤコプ病)と診断された孤独な殺し屋が、疎遠になっていた息子を救うため、記憶を完全に失う前に最後の任務に挑む姿を描く。
2023年9月に開催された第48回トロント国際映画祭で初公開された後、アメリカ合衆国では2024年3月15日にサバン・フィルムズ配給で公開された。日本では2025年12月5日にキノフィルムズ配給で公開された。
あらすじ
裏社会のボスであるジェリコに雇われ、契約殺人犯(殺し屋)として日々を過ごすジョン・ノックス。彼は妻や息子とは疎遠であり、孤独な生活を送っていた。彼の唯一の話し相手は、週に一度自宅を訪れ、本への情熱を共有しているポーランド人の高級娼婦アニーだけだった。
ある日、ジョンは急速に進行する進行性認知症(クロイツフェルト・ヤコブ病)であると診断され、裏社会からの引退を決意する。しかし、最後の仕事として相棒のトーマス・ムンシーと共に向かった現場で、標的の殺害には成功したものの、予期せず浴室にいた女性を巻き添えにしてしまう。さらに、認知症による混乱から、ジョンは誤って相棒のムンシーをも射殺してしまう。我に返ったジョンは、偽の証拠をでっち上げて現場を偽装し、その場を後にした。
翌日、ジョンのもとに疎遠だった息子マイルズが、涙を流しながら突然現れる。マイルズは、自分の娘(ジョンの孫娘)を暴行した男を激昂のあまり殺害してしまったと告白する。ジョンは息子に警察に対して沈黙を貫くよう指示し、自ら殺人現場へと向かう。マイルズを罪に陥れる可能性のある証拠を緻密に回収・隠滅したジョンは、それらの証拠をある目的のために密かに保管した。その頃、鋭い洞察力を持つエミリー・イカリ刑事は、これら一連の殺人事件が同一犯によるものと睨み、捜査を開始していた。
自らの記憶と精神が急速に失われゆく中、ジョンはかつての泥棒仲間である友人、ザビエル・クレーンを訪ねる。二人は、ジョンが完全に記憶を失う前に、家族に莫大な資産を遺しつつ、警察の目を欺くための緻密な計画を立案する。
イカリ刑事はジョンを尋問するが、決定的な証拠は得られない。その後、ジョンは以前に保管していたマイルズの事件の証拠を、あえてマイルズの自宅周辺に配置する。これによりマイルズは逮捕され、ジョンは刑務所でマイルズと面会した際、「数年前に自分が脱税で捕まったのはお前の密告のせいだ」と息子を厳しく責め立てる。一見すると、ジョンが我が子を裏切ったかのように見えた。
その後、家族がかつて所有していた山小屋の近くで、隠していたダイヤモンドを掘り出そうとしたジョンは、認知症の悪化により森で遭難してしまう。クレーンに救出されて自宅に戻ったジョンを待っていたのは、彼の認知症と資産の現金化を察知して裏切ったアニーと、彼女が手引きした3人の強盗だった。ジョンは返り討ちで強盗たちを射殺し、アニーに銃口を突きつける。アニーは分け前を目当てに強盗を働いたと告白するが、ジョンは鼻で笑い、自分の遺言書では彼女を3人の相続人のうちの1人に指定しており、裏切らなければ莫大な富の3分の1を正当に受け取れたはずだったことを明かす。
絶望したジョンはクレーンに連絡を入れる。クレーンは計画の最終段階として、警察にあえて「ある情報」を通報し、ジョンはイカリ刑事に逮捕される。警察がマイルズの自宅で発見された証拠を再検証した結果、それらはジョンによって意図的に偽装・配置されたものであることが判明する。警察は「ジョンが、かつて自分を密告した息子を陥れるために罠を仕掛けた」と結論づけ、マイルズは釈放された。これにより、マイルズへの疑いは完全に晴れることとなった。
数週間後、刑務所に収監されたジョンは完全に記憶を失い、面会に訪れたマイルズの顔さえ認識できなくなっていた。ジョンは間もなく医療施設へと移される。ジョンの遺産は計画通りマイルズと元妻に均等に分配され、命を救われたアニーにはジョンの膨大な蔵書が贈られた。アニーが贈られた『二都物語』の表紙をめくるところで物語は幕を閉じる。
登場人物 / キャスト
- ジョン・“アリストテレス”・ノックス (John "Aristotle" Knox)
- 演 - マイケル・キートン
- 主人公。高度な知性を持つ孤独な契約殺人犯。クロイツフェルト・ヤコブ病による急速な認知症を発症し、引退を余儀なくされる。
- マイルズ・ノックス (Miles Knox)
- 演 - ジェームズ・マースデン
- ジョンの疎遠になっている息子。娘を傷つけた男を殺害してしまい、父親に助けを求める。
- エミリー・イカリ刑事 (Detective Emily Ikari)
- 演 - スージー・ナカムラ
- ジョンが関与した殺人事件を執拗に追う敏腕刑事。
- アニー (Annie)
- 演 - ヨアンナ・クーリグ
- 週に一度ジョンの自宅を訪れるポーランド人の娼婦。ジョンと同じく本を愛する。
- トーマス・ムンシー (Thomas Muncie)
- 演 - レイ・マッキノン
- ジョンの長年の仕事の相棒。
- レイ・レイル刑事 (Detective Rale)
- 演 -ジョン・フーゲナッカー
- イカリ刑事の相棒。
- シェリル・ノックス (Cheryl Knox)
- 演 -レラ・ローレン
- マイルズの妻。
- ルビー・ノックス (Ruby Knox)
- 演 - マーシャ・ゲイ・ハーデン
- ジョンの元妻。
- ザビエル・クレーン (Xavier Crane)
- 演 - アル・パチーノ
- ジョンの古い友人であり、元泥棒。記憶を失いゆくジョンのために最後の計画を共に練る。
製作
2022年5月、マイケル・キートンが本作の監督および主演を務めることが発表された。撮影は同年12月に完了し、実質25日間という短期間で行われた。キートンは自身を主演として監督することについて、意思疎通の手間が省け、時間を有効に活用できる利点があったと語っている。
公開
2023年9月10日、第48回トロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーション部門にて世界初公開された。アメリカ合衆国ではサバン・フィルムズの配給により2024年3月15日に劇場公開され、その後、同年7月26日よりMaxでの配信が開始された。 日本ではキノフィルムズの配給により、2025年12月5日に公開された。