気候地形学
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時代ごとの地球上の地形は現在の気候の制約を受けたメカニズムに沿って形成され、過去から現在にいたるまで、気候と地形は密接な関係を保っている。この関係に注目した研究が気候地形学であり、また地形形成期を明らかにし、現在の地球上にある地形を分析するのが気候地形発達史という。地形の形成に影響を及ぼしているのは、地球内部からの内的営力と太陽の光と大気圏に起源を求めることのできる外的営力の二つにわけられる。気候地形学はこのうちの外的営力に分けられる。外的営力には様々な種類があるが、その中で最も地形形成に影響を与えるのが気候である。陸上の地形は大気に覆われているため気候の影響を強く受けるためである。気候形成メカニズムの構成は12の要素に分けることができるが、これらの要素は静的要素と動的要素に分けることができる。前者は陸水・雪氷圏・生物圏・土壌圏・分解圏をつくり、後者は侵食・運搬・堆積の3要素である。いずれも地形形成に欠かすことのできない構成だが、それらを生み出す力は太陽エネルギーに起源を求めることができる。
ビューデルの気候地形学
気候地形学は地形学における新しい研究分野としてヨーロッパで発達してきた。約60年前までは地形の調査では、個々の地形の典型例に注目するのが普通であり、気候地形学はまだ新しい観点からの研究であった。1948年にビューデル(de:Julius Büdel)によって気候地形帯についての考えが初めて提示された。ビューデルは気候地形帯によって侵食(erosion)と削剥(denudation)の状態が違うということを主張した。削剥平坦面とは侵食によってできた平坦面のことである。しかし、この考え方に対して反論があり、その代表といわれるのがルイ(H.Louis)である。ルイは組織地形を重視しており、気候地形学派と組織地形学派はドイツにおける地形学を二分してきたといえる。最近の研究では、走査型電子顕微鏡(SEM)やエネルギー分散システム(EDS)によるラテライトの分析に基づいて、熱帯の土壌形成環境が詳しく議論されている。