水路橋
From Wikipedia, the free encyclopedia
水管橋
水管橋(すいかんきょう)は水路橋のうち、橋の上部が水の通る管からなるものである。
日本の水路橋
熊本県の通潤橋(つうじゅんきょう)は、白糸台地に水を送る農業用水を主目的とした灌漑用水路橋である。高い位置から水を落として深い谷を越えるように、逆サイフォンの原理を使用している[4]。豊富な水量とそれにかかる水圧、高低差の大きい水路管の気密を石材と目地材の漆喰(しっくい)で保つのが難しく、橋梁本体との併用になったとされる。
また、大分県には日本最大級の6連アーチ橋である明正井路一号幹線一号橋がある[5][6]。
日本遺産の琵琶湖疏水には南禅寺境内を橋で通過する水路閣がある[7]。
東京の水道橋(すいどうばし)[8]及び水道橋駅は、神田上水懸樋と呼ばれる懸樋があったことにちなむ地名である。
また、世界最長の支間長をもつ吊橋である明石海峡大橋では、神戸市側から明石海峡をまたぎ淡路島への水道管が配管され主塔の高さは東京タワーに迫る海面上約300m[9]。海を渡る水道橋の役割も持ちあわせており[10]、淡路島での慢性的な水不足[11]が解消されている。長大橋であることと海上をまたぐ水道管であり、過酷な状況下で大伸縮を含めた橋梁の変位に対応する独特の伸縮装置などの設計がなされ、道路併用橋では世界最長の水道橋になる。
水路橋に関する問題点
最近高度成長期に建設された水路橋が半世紀の使用にわたる脆弱化や最近の災害による脆弱化、或いは自治体の予算不足による点検及び整備不備が相まって崩落事故が発生している。2021年(令和3年)10月3日に発生した和歌山県和歌山市紀の川の六十谷水管橋崩落事故[12]がその一例である[13][14][15]。
また平木橋(兵庫県)に見るように、100年を経た水路橋を移設し保存した例もある[16]。


