池の平小屋
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小屋のある場所には、大正年間よりモリブデン鉱山である小黒部鉱山の事務所や飯場、富山営林署の造林小屋が存在していた。同鉱山閉山後の1928年から山小屋として供用され[2]、剱岳登山の足掛かりとして利用されていたが、1951年に施設譲渡が行われて管理人が駐在する営業小屋となった。当時は立山黒部アルペンルートの開通前であり、黒部峡谷(阿曽原温泉)側からアプローチする剱岳登山者も多かっため、管理人の手による施設改修やカマボコ型宿舎の追加が順次行われ、1966年時点では収容人数80人という大型の小屋となっていた。
1991年、台風により小屋が被災。管理人の死去も重なり小屋の存続が危ぶまれたが、1994年に新たな小屋が完成、営業が再開された[3]。主要な登山ルートから外れた奥地に位置し、登山者の少ない山域であるため、収益性が低いことから、「モンロー会」というボランティア団体が小屋の運営を支援しており、営業期間前の小屋開け作業や荷揚げ、登山道整備などを担っている[4]。この団体名は、当小屋から眺めた剱岳北面の雪形がマリリン・モンローの唇に見えることから命名されたものである[4]。
施設
周辺
小屋の南側は氷河によって形成されたモレーン地形の池ノ平湿原となっており、大小さまざまな池塘が点在する[5]。湿原の中には約0.5 haの大きさの池があり、平の池と呼ばれている[2]。かつては剱池という名であった。剱岳北面を望見する地点として代表的な場所であり[2]、無風の晴れの日には剱岳が逆さに水面に映り込む[5]。池にはオオサンショウウオも生息している[5]。
小屋周辺にはモリブデン鉱山の痕跡が残っており、事務所や飯場跡の石垣、当時使われていた部品の残骸やモリブデンの塊などが見られる[1]。池平山には坑道跡もあり、遠目に眺めることができるほか、当小屋で連泊者を対象とした見学ツアーも行われている[5]。
