漢宮秋
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王昭君の話は『漢書』元帝紀・匈奴伝や『後漢書』南匈奴列伝に見え、後者では王昭君が美人であったために元帝が離したがらなかったことを伝えている。
似顔絵と賄賂の話が出てくるのは『西京雑記』と『世説新語』だが、そこでは元帝が王昭君に会うのは匈奴に送ることが決まった後である(『後漢書』も同じ)。『漢宮秋』では匈奴に送る前から元帝は王昭君に会っている。また毛延寿は『西京雑記』では絵の達人であるが、この戯曲では役人に変わっている。
王昭君の話は文学の題材としてしばしば現れ、一般に悲劇として扱われるが、『漢宮秋』では極端であり、王昭君が単于のもとに向かう途中で自殺するなど、悲劇性を強めるために史実を無視している。
なお、王昭君を「明妃」と呼ぶのは「昭君」の「昭」の字が司馬昭の諱であるために晋代に「明」に改字した結果生まれたものだが、『漢宮秋』では婕妤や昭儀と同様の称号として扱われている。
登場人物
構成
楔子(せっし、序)と4折(幕に相当)から構成され、全編を通じて元帝が歌う。