炊きたて
From Wikipedia, the free encyclopedia
本土鍋
タイガーの<炊きたて> 第1号は、1970年の電気ジャー。従来のガラスのジャーは長時間の保温が難しく、ごはんの温度がしだいに下がるとニオイがついたり腐りやすい問題点があったが、電気で加熱保温することによりガラスジャーの問題点を解決した[1]。発売当初から爆発的な人気を誇り、一躍トップブランドの地位を確立した。
その後、友好関係にあった松下電器産業からセンターサーモスイッチおよび熱板など主要部品の供給について技術協力が得られ、商品開発に拍車がかかり、1974年に炊飯ジャー第一号を発売[1]。かまどで炊く工程を徹底的に分析し、新たな調圧口を設け、業界初の音声コール、時刻セットタイマーなど、業界が注目する機能が次々と搭載されていた。
2000年代に入り、一部のこだわりある人たちの間で、土鍋でごはんを炊くことがブームになり始めていた。タイガーでは、「かまど炊きごはん」のおいしさを目指してIH炊飯器の開発を続けていたが、土鍋もまた、同じメカニズムで炊飯していることを発見し、土鍋をIH炊飯器の内なべにする開発をスタートさせた。
しかし、「IH炊飯器」という機械と「土鍋」という自然の素材の融合は、開発に困難を極めた。金属素材とは異なり、土素材のままではIH加熱できず、別の方法で土鍋釜を発熱させる仕組みづくりや、炊飯プログラムを一から作り替える必要に迫られた。また、土鍋釜をIH炊飯器に搭載するためには、ミリ単位で誤差のない厳密な寸法調整が不可欠であり、製品として可能なかぎり「割れにくい」加工も求められた[2]。
何百回もの試作と失敗を重ね、ついに2006年、「三度焼き」という製法により、業界初の内なべに本物の土鍋を採用した「土鍋IH炊飯器」が誕生した。
その後も土鍋にこだわり続け、2011年には圧力を採用し、2014年には土鍋を「プレミアム本土鍋」へと進化を重ねた。そして2020年、「土鍋ご泡火(ほうび)炊き」と称した、土鍋の高い蓄熱性と遠赤効果が生み出す約280度の圧倒的高火力と、力強くやさしい泡立ちによる炊き方が特長の“50周年目の最高傑作”JPL-A型を発売。現在もなお、伝統と革新をつなぐトップブランドとなっている。
タイガーの本土鍋は「萬古焼」で有名な三重県四日市市で作られており、三度の焼きを経て完成させている。 蓄熱が高い本土鍋とIHの高火力によって、本土鍋全体が「かまど」のように発熱し、「はじめチョロチョロ中パッパ」という“おいしいごはんの炊きかた”が自然に行われている。
また、沸騰時に発生する細かく均一な力強い「土鍋泡」が、米の一粒ひと粒に熱を均一に伝えるため、旨みを引き出しながら、ふっくらと粒のそろったごはんを炊きあげることができる。
