点字新聞
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イギリス
視覚に障害があっても読むことができる文字「点字」[1]を用いる新聞。
1892年、「ウイークリー・サマニー」が創刊、続いて1906年12月1日にデイリー・メールの点字版として「デイリー・メール・エディション・イン・ブレイル(のちにザ・ブレイル・メール、ザ・ナショナル・ブレイル・メール)」が創刊される。創刊当時の刊行間隔は週刊で、デイリー・メールの記事の一部を点訳した内容。廃刊になっているものの英国盲人協会(RNIB)にバックナンバーの一部が残っている[2]。
日本
1906年(明治39年)1月1日に私立神戸訓盲院(現・兵庫県立視覚特別支援学校)の創立者、左近允孝之進によって初めて発行された初代「あけぼの」である[3][4]。神戸新聞によると1913年(大正2年)に廃刊したとし[5]、毎日新聞点字毎日編集部によると廃刊時期は不明としている[6]。
1919年(大正8年)4月3日に中村京太郎によって2代目「あけぼの」が創刊される[7]。しかし「点字大阪毎日(現・点字毎日)」の創刊のために廃刊した[8]。
1925年(大正14年)に「日刊東洋点字新聞」、のちの「点字読売」が創刊する。1945年(昭和20年)5月に戦災で輪転機が焼け休刊。一旦再開したものの翌年3月5日に廃刊した[9]。
2024年(令和6年)4月現在、日本国内で発行されている点字新聞は「点字毎日」のみである。創刊は1922年(大正11年)。戦時下でも発行を続けた。記事の殆どはオリジナルである[10]。創刊号は本山彦一は当初、大阪毎日新聞慈善団(現・毎日新聞大阪社会事業団)に購入させ無料で配布する考えだったが、初代編集長の中村京太郎が慈善事業でなく視覚障害者の言論の確立を願い新聞であることを志したことから有料になった。中村がイギリスで学んだ考え方が元になっている[8]。
厚生労働省の2021年(令和3年)4月の会議資料によると、生活保護の生活扶助の加算制度の一つ、障害者加算は点字新聞などの雑費等の経費を補填するものとして支給しているという[11]。
