照魔鏡
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中国明代の徐炬明による『事物原始』七国伝に、姜太公(太公望)が照魔鏡で、順風耳(こと高明)と千里眼(こと高覽)という二人兄弟の妖魔を照らしたという記述が見られる[2]。
日本においては、やはり明代の小説『封神演義』を翻案した『通俗列国志』(別名『通俗武王軍談』)をはじめ[4]、高井蘭山『絵本三国妖婦伝』(1804年)には[5]などに、照魔鏡を使って妲己(殷の王朝を滅ぼしたとされる傾国の皇妃)の正体が九尾の狐であることを、太公望や雲中子がつきつめたことになっている。
漢籍にそのような言及がないわけではなく、明代の余邵魚 (1566年盛)撰『春秋列国志伝』巻之一(陳眉公評本、万暦43/1615年刊)にやはり雲中子が照魔鏡をつかって妲己の正体が古狐にすりかわっていることをあぶりだす[7]。
歌舞伎などの戯曲では、九尾の狐(玉藻前)や狐が登場する作品に鏡を使ってその妖術や正体が照らし出される演出が使われていた[8]。
光を反射し物体を映す鏡の威力によって「魔性のものを照らし出す」という要素は、照魔鏡に限らずとも鏡全般についても見受けられるものであるが、「照魔鏡」はそのような役割に特化した語句として用いられる[要出典]。
