町田市立てこもり事件 (2007年)

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標的 指定暴力団極東会系組員(当時37歳)[1]
概要 指定暴力団極東会系組員の男が同会系組員を神奈川県相模原市内のコンビニエンスストアで射殺した後、東京都町田市内の自宅(都営住宅)に立てこもり、駆けつけた警察官マカロフを9回発射した[1][2]
町田市立てこもり事件
場所

日本の旗 日本

標的 指定暴力団極東会系組員(当時37歳)[1]
日付 2007年平成19年)4月20日 - 4月21日[1][2] (UTC+9)
概要 指定暴力団極東会系組員の男が同会系組員を神奈川県相模原市内のコンビニエンスストアで射殺した後、東京都町田市内の自宅(都営住宅)に立てこもり、駆けつけた警察官マカロフを9回発射した[1][2]
攻撃手段 拳銃、マカロフを発射[1][2]
武器 拳銃、マカロフ[1]
死亡者 1人[1]
犯人 極東会系組員の男(当時36歳)[2]
容疑 殺人・殺人未遂・公務執行妨害・銃砲刀剣類所持等取締法違反(拳銃所持、発射)[1][2]
対処 男を警視庁刑事部捜査第一課特殊犯捜査係(SIT)が現行犯逮捕横浜地方検察庁東京地方検察庁八王子支部が起訴[2]
刑事訴訟 無期懲役(第一審判決
影響
  • 公営住宅の入居者等の生活の安全と平穏の確保及び公営住宅制度の信頼を確保するため、全国の地方自治体が公営住宅管理条例を改正し、暴力団組員を公営住宅から排除した[3][4][5][6][7][8][9]
管轄
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町田市立てこもり事件(まちだしたてこもりじけん)とは、2007年平成19年)4月神奈川県相模原市東京都町田市で発生した事件[1][2]。この事件をきっかけに暴力団組員を公営住宅などから排除するため、入居資格を定める条例に「暴力団組員でないこと」を明記するなどの条例改正が全国各地で行われた[10][11][12]

2007年(平成19年)4月20日指定暴力団極東会系組員の男(当時36歳)が神奈川県相模原市上鶴間本町にあるコンビニエンスストア前の道路上で極東会系組員(当時37歳)の後頭部など2ヶ所を拳銃で撃ち、射殺した[1]

その後、男は事件現場近辺にある東京都町田市原町田の自宅(都営住宅)に立てこもり、現場に駆けつけた警察車両に対して、自室の窓からマカロフを9回発射し、パトカーに4発、付近公園の公衆トイレに4発が命中した[1][2]

男が所属する極東会系の4次団体・金原組は町田市や相模原市を拠点とし、準構成員も含めて約150人と町田市内では最大勢力を持っていた[1]。組員は相模原市内の縄張りの取りまとめ役をしており、男は組員の部下として仕えていた[1]

警察の対応

警視庁は300人の警察官を配備した上で半径250mを立ち入り禁止にし、男に対し携帯電話で出頭するよう説得を続けた[1]。男の自宅付近の小中学校などは、生徒(児童)を学校で待機させる、集団下校させる・親と共に付き添い下校させるなどの処置を行った。

また、神奈川県警察は男が町田駅付近の繁華街の利権を巡るトラブルで組員を射殺したと断定し、殺人容疑で逮捕状を請求した[1]

そして翌21日午前3時過ぎ、警視庁刑事部捜査第一課の特殊犯捜査係(SIT)が数発の催涙弾を発射し突入、午前3時17分に男を銃砲刀剣類所持等取締法違反(拳銃所持)で現行犯逮捕した[2]

突入の際、玄関から逃走するのを防止するため、棒状のものを使ってドアを内側から開けられなくする措置をとり、催涙ガスで犯人をベランダ側に燻し出して身柄を確保する作戦をとった[2]。また、突入の3時間前から都営住宅の空き部屋を利用して突入に向けたシミュレーションを実施[2]。ブルーシートでベランダを隠しながら無線で突入の手順を確認した[2]

突入前に男は拳銃で頭部を撃ち自殺を図ったが、捜査員の呼びかけに反応したため、現行犯逮捕に踏み切った[2]

都営住宅を捜索した結果、男が自動式拳銃「マカロフ」2丁と、銃弾約40発を所持していたことが判明した[13]

影響・類似事件

この事件により、暴力団員が都営住宅に入居または同居できるということが判明し、入居審査や資格審査の杜撰さが指摘された。男は2001年3月からこの都営住宅に入居し、自治会会長を務めていた時期もあった[2]

そのため、組員射殺事件が発生した相模原市は市営住宅から暴力団組員を排除する方針を発表し、市営住宅条例改正案を相模原市議会に提出した[14]。また、神奈川県も暴力団組員を排除する方針を盛り込んだ条例改正案を提出した他、厚木市鎌倉市でも条例改正案を提案するなど条例改正の動きが神奈川県内に広がった[14]

この事件の4週間後、元暴力団組員の男が元妻を人質にして立てこもり、SAT隊員を射殺した長久手発砲立てこもり事件が発生した[15][16][17][18]

捜査

男は銃刀法違反で現行犯逮捕されたが、銃弾が頭部を貫通して一時重体に陥ったため、警視庁は病院での治療に専念させるために釈放手続きを取った[13]。その後、男は自殺に失敗した後遺症で両目を失明したが、自力での歩行や会話ができるまでに回復したため、警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第四課と町田警察署殺人未遂と銃刀法違反(発射)容疑などで逮捕状を取った[13]。なお、男は事件後に極東会から破門されている[13]

2007年(平成19年)6月30日、警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第四課は男を町田市の立てこもり事件に対する殺人未遂、銃刀法違反(発射)容疑などで逮捕した[19]

7月20日東京地方検察庁八王子支部は男を殺人未遂、銃刀法違反、公務執行妨害などの罪で東京地方裁判所八王子支部に起訴した[20]

7月30日、神奈川県警察暴力団対策課は相模原市で極東会系組員を射殺したとして、男を殺人容疑で再逮捕した[21]。また、組員を射殺した動機について詳しく追及した[21]

8月20日横浜地方検察庁は男を殺人、銃刀法違反の罪で起訴した[22]。また、町田市の立てこもり事件と相模原市の組員射殺事件の両事件が横浜地方裁判所で審理されることが決まった[22]

刑事裁判

脚注

関連項目

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