白娘子
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人物の変遷
→「白蛇伝」も参照
白娘子の初出は、唐代の伝奇小説 『博異志・李黄』である[注釈 5]。白娘子という呼称はまだなく、一匹の白い大蛇が変化した白衣の美女であり、青年「李黄」に害をなす邪悪の妖女として描かれている。李黄は白蛇の妖女に誘惑され精気を吸われた末に身体を溶かされて殺される。ただし、明の嘉靖年間の『清平山堂話本 西湖三塔記(せいこさんとうき)』や『白娘子永鎮雷峰塔』には類似の題材は見られず[注釈 6]、最後に道士や和尚が白蛇を捕えて塔に封印されるという筋立てとなっている。
弾詞『義妖伝』になると、白娘子は善意の白蛇の精へと変容され、報恩譚となった。南宋の紹興年間以降、民話伝説や文学作品として加工され、清代乾隆年間の『雷峰塔奇伝』と清代末期の『白蛇全伝』では「愛」の要素が追加される。この物語が清代末期に最も詳細化した『白蛇全伝』[注釈 7]となった。