知らないと恥をかく世界の大問題
From Wikipedia, the free encyclopedia
『知らないと恥をかく世界の大問題』(しらないとはじをかくせかいのだいもんだい)は、池上彰による著書のシリーズ。
2009年11月に第1作が発売[1]。第1作では、2008年秋の経済危機から1年余りが経った時点での、世界を取り巻く世界経済が俯瞰されている。そして当時にはアメリカの一極集中が弱まっている時期で、このような中での今後の世界情勢についても述べる。金というのはこれまではアメリカに流れていたのだが、これからは中東や中国やインドに流れを変えるとする。中東は資源があり、中国は急速な経済発展で世界の工場から世界の市場へと変貌し、インドはITを武器に躍進するとしている。このような世界においては日本はどのように対峙して行くのかについても述べる[2]。
2021年7月9日には『知らないと恥をかく世界の大問題12』が発売される。ここでは2020年と2021年の世界を象徴する感染症と分断がテーマとなっている。コロナ禍の猛威で分断が進む世界で、アメリカと中国の対立が深刻化する。そして世界は大問題を抱える。そのような世界を解説する。この時点でシリーズ累計200万部を突破している[3]。中国共産党結成100周年を迎えたこの時期に、中国は経済力でも軍事力でもアメリカに並びつつあり、このような中国をどのように理解すれば良いのかを述べる[4]。
2024年6月18日付のトーハン週間ベストセラーランキングでは、『知らないと恥をかく世界の大問題15』が1位となった。この作品では、同年に行われるアメリカ合衆国大統領選挙の行方が世界に与える影響の解説から始まる。ウクライナやパレスチナなどの終わらない戦争についても解説。中国経済の失速や台湾有事についても解説[5]。そこではアジアで注目することといえば中国とする。それまでは中国が世界経済を牽引してきたのが、この時点では急ブレーキがかかっており、過去からのエンジンは使い果たされたとする。外国の投資家からの格付けは引き下げられたため、中国への投資意欲は下がるとする。日本にとっては中国は最大の貿易相手国であり、世界各国も中国に依存してきたために、中国が衰退することで世界経済に大きな影響を及ぼすとする。中国が失速している一番大きな原因は不動産投資への停滞であり、これまでの中国では不動産を買っておけばこれから値段が上がるからと投資のために購入されていたのが、これができなくなったためである。不動産の値上がりで投資家は儲かるが、本当に不動産を購入したい人が買えない状況となり不満が高まっていたのであった。このため中国政府が金儲けのために不動産を購入できないようにする規制を行っていたとのこと[6]。
2025年6月17日付のトーハン週間ベストセラーランキングでは『知らないと恥をかく世界の大問題16』が1位となる。この時点でシリーズ累計222万部を突破。ここではアメリカ大統領選挙でトランプが再選したことにより、世界は弱肉強食のジャングルに戻るとされている。これからの世界は強烈なリーダーシップを持った首長が率いる列強がぶつかり合うという、帝国主義的な対立になるとしている[7]。
『知らないと恥をかく世界の大問題 学べる図解版』というのも発売されている。それでは、現在においても続いているガザ地区での紛争というのは、第一次世界大戦においてはイギリスは、ユダヤ人にもアラブ人にも良い顔をしていたのが全ての始まりであるとする。現在にも続く中東問題の原因はイギリスとする。第一次世界大戦の際にはイギリスはオスマン帝国を追い込み、中東を自らの支配権に取り込もうとしていた。オスマン帝国支配下のアラブ人に反乱を起こさせようとフサイン=マクマホン協定を交わし、もしオスマン帝国を倒したらアラブ人の国を作るということを約束していた。だがイギリスはサイクス・ピコ協定という密約を西洋の諸国とも交わし、オスマン帝国の領土は西洋諸国で分割しようとしていた。同時期にイギリスは、戦争には資金が必要なためユダヤ人に資金を出してもらうためにユダヤ人の国を作るというバルフォア宣言を出す。第一次世界大戦ではオスマン帝国は崩壊したが、その結果アラブ人の地にユダヤ人が移住するようになった。そうすればアラブ人によるユダヤ人への抵抗運動が始まり、アラブ人とユダヤ人の土地を巡る争いへと発展していたのであった[8]。
『知らないと恥をかく世界の大問題』を基とした講演会も実施されている[9]。
脚注
- 1 2 CORPORATION, KADOKAWA. “同じシリーズの一覧 | KADOKAWA”. KADOKAWAオフィシャルサイト. 2025年11月17日閲覧。
- ↑ “知らないと恥をかく世界の大問題 池上彰著”. 東洋経済オンライン (2009年12月17日). 2025年11月17日閲覧。
- ↑ “池上彰「知ら恥」シリーズ累計200万部突破! 最新刊『知らないと恥をかく世界の大問題12』が7月9日発売!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2021年7月9日). 2025年11月17日閲覧。
- ↑ “池上彰が解説! 尖閣への侵入を繰り返す中国・習近平が、いま考えていること”. マネー現代 (2021年7月23日). 2025年11月17日閲覧。
- ↑ “池上彰の「知ら恥」第15弾がベストセラー1位 今「知らないと恥をかく世界の大問題」はこれ[新書ベストセラー] | ニュース”. Book Bang -ブックバン-. 2025年11月17日閲覧。
- ↑ “中国の「崩壊」が止まらない…世界が中国から撤退を始めた「2つの理由」”. マネー現代 (2024年6月20日). 2025年11月17日閲覧。
- ↑ “ドンモンロー主義って? 池上彰「知らないと恥をかく世界の大問題」谷本真由美「世界のニュースを日本人は何も知らない」人気のニュース解説シリーズ 新刊がランクイン[新書ベストセラー] | ニュース”. Book Bang -ブックバン-. 2025年11月17日閲覧。
- ↑ “なぜイスラエルはいつまで経っても揉めているのか…池上彰「今さら人に聞けない中東問題」キホンのキ(プレジデントオンライン)”. Yahoo!ニュース. 2025年11月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年11月17日閲覧。
- ↑ “「知らないと恥をかく世界の大問題」 2023年の世界はどうなる?”. カドセミ. 2025年11月17日閲覧。
| 主な出演番組(太字は冠番組) | 週刊こどもニュース - 時をかけるテレビ 今こそ見たい!この1本 - メディアのめ - ズームイン!!SUPER - 池上彰くんに教えたいニュース - 櫻井翔×池上彰 教科書で学べない○○ - 池上彰が教えたい!『実は…のハナシ。』 - 学べる!!ニュースショー! - そうだったのか!池上彰の学べるニュース - 池上×マツコ ニュースな話 - 日本を変えたニュース55年史 - ここがポイント!!池上彰解説塾 → 池上彰のニュースそうだったのか!! - ワイド!スクランブル!・第1部 - グッド!モーニング - 池上彰と考える - みのもんたの朝ズバッ! - ちちんぷいぷい - 教えてもらう前と後 - 経済ドキュメンタリードラマ ルビコンの決断 - 池上彰の選挙ライブ - 池上彰の新春初解説 - 池上彰の20世紀を見にいく - 池上彰の報道特番 - 日経スペシャル 未来世紀ジパング〜沸騰現場の経済学〜 - 池上彰と考える!巨大自然災害から命を守れ - 日曜夕方の池上ワールド - 今、地方を知れば日本がわかる池上彰のご当地ウラ事情 - 池上彰の現代史を歩く〜Walking through Modern History〜 - (池上彰が選ぶ 今知っておきたい小さなニュース) - 情報プレゼンター とくダネ! - 教えてMr.ニュース 池上彰のそうなんだニッポン - ザ・ベストハウス123 - 池上彰スペシャル - FNS27時間テレビ(31 ・32・33)- 池上彰×加藤浩次 昭和100年SP 決定的映像!心に刻まれた100人 |
|---|---|
| 関連項目 | NHK - イブニングネットワーク(首都圏)(キャスター)- NC・ニュースセンター845(関東エリア)(キャスター) - 池上彰の新聞ななめ読み(朝日新聞の紙上コラム) |
|
| |