石油ポンプ
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構造
使用
石油缶から石油ストーブに給油する場合は、まずポンプ上部にある空気弁のネジ栓を締めたあと、下側の管を石油缶に差し入れ、横側の管をストーブの石油タンクに差し入れる。この状態でポンプ操作をすると、石油缶から灯油が吸い上げられる。操作を続けて灯油の液面が管の分岐点に達すると、横枝を通じて石油タンクへ流れ込む。ここで石油缶側の液面が注ぎ込むタンクのそれより十分に高ければ、ポンプを操作しなくてもサイフォンの原理によって自動的に灯油は流れ続ける。給油を止める場合はポンプ上部のネジ栓を緩めれば流路に空気が入ってサイフォンの効果は失われ、灯油の流れが止まる。また、石油缶側の液面のほうが低くサイフォンの原理を利用できない場合は、ポンプを操作し続けることで注ぐこともできる。
内部に灯油が残ったままだとポンプの樹脂が侵されてしまうため[要出典]、使用後は立てた状態で保管する。
歴史
1907年には山縣時輔の考案による、ゴム球を使い、花瓶の水を排出する事を主な目的とした手動ポンプが「生花水吸取器」として日本で特許登録されている。 これには逆止弁が付いておらず、水を吸い上げる際には出口を指で塞ぐ必要があった。 サイフォンとして使う事も想定されていなかったらしく、水を吸い出すためには何度もポンプ操作をする必要があった[1]。
1926年にはVictor W Helanderによる、逆止弁と空気弁を備えた、現在のものと機能的に変わらない「Siphon pump」がアメリカ合衆国で特許登録されている[2]。
1947年には中松義郎が、醤油の一升瓶から小瓶への移し替えを目的として考案したとされる、プラスチック製手動ポンプ「醤油チュルチュル」を「サイフォン」の名で出願し、1949年に日本で実用新案登録されている(保護期間6年)。「サイフォン」は逆止弁を備えており、ポンプ部分にばね(スプリング)を使っている点と空気弁を持たない点以外は、現在の灯油ポンプと変わらない構造になっている[3]。
1952年に、丸山工業(現エムケー精工)が石油焜炉への給油を目的とした金属製のサイフォン式灯油ポンプ「ダイヤポンプ」を発売[4][5]。「ダイヤポンプ」は手押しポンプと同様の構造を持ち、ピストンを手で引き上げる事で灯油を吸入していた[6]。現在のエムケー精工では同形式のポンプは製造しておらず、一般的なプラスチック製灯油ポンプを販売している[7][8]。
1963年、金属製石油ポンプの日本産業規格として「JIS S 2028(石油燃焼器具用注油ポンプ)」が制定された。後にプラスチック製石油ポンプの規格として「JIS S 2037(石油燃焼機器用注油ポンプ)」に変更された[9]。


