硝酸鉄(III)

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硝酸鉄(III)
硝酸鉄(III)水和錯体の化学構造
Iron(III) nitrate nonahydrate
Iron(III) nitrate nonahydrate
硝酸鉄(III)九水和物の試料
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.030.805 ウィキデータを編集
RTECS number
  • NO7175000
UNII
性質
Fe(NO3)3
モル質量 403.999 g/mol (九水和物)
241.86 g/mol (無水物)
外観 淡紫色の結晶
吸湿性
密度 1.68 g/cm3 (六水和物)
1.6429 g/cm3(九水和物)
融点 47.2 °C (117.0 °F; 320.3 K) (九水和物)
沸点 125 °C (257 °F; 398 K) (九水和物)
150 g/100 mL (六水和物)
溶解度 エタノール、アセトンに溶ける
磁化率 +15,200.0·10−6 cm3/mol
構造
八面体
危険性[1]
GHS表示:
Ox. sol. 3Acute tox. 4 (oral); Eye irrit. 1
Warning
H272, H302, H319
P210, P220, P221, P264, P270, P280, P301+P312, P305+P351+P338, P330, P337+P313, P370+P378, P501
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
引火点 不燃性
NIOSH(米国の健康曝露限度):
TWA 1 mg/m3[2]
関連する物質
その他の
陰イオン
塩化鉄(III)
硫酸鉄(III)
関連物質 硝酸鉄(II)
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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硝酸鉄(III)(しょうさんてつ(III)、Iron(III) nitrate)は、化学式Fe(NO3)3で表される化合物である。硝酸第二鉄ともいうがこの呼び方は推奨されない。一般的なのは、無色に近い紫色の単斜晶系結晶の九水和物で、条件によっては無色の立方晶系結晶の六水和物も析出する。

九水和物は化学式 の化合物。CAS登録番号は[7782-61-8]。鉄を濃硝酸で溶解させると得られる。潮解性があり、水に溶けやすい。融点 47.2℃ 。水への溶解度は0℃で67.1g、25℃で87.2g(いずれも無水物換算値)。潮解性が著しく,空気中で褐色の液体となる。褐色化するのは加水分解により、一部塩基性硝酸鉄を生じているためと考えられる。加熱すると50℃以上で硝酸が分解により発生し、赤熱すると水および酸化窒素を発して酸化鉄(III)Fe2O3となる。水,エタノール,アセトンに易溶。紫外線照射で分解し、酸素を発して硝酸鉄(II)を生成する。媒染剤,絹の増量剤,なめし剤,分析試薬等に用いられる。

六水和物

出典

関連項目

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