硫酸アルミニウム

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硫酸アルミニウム(りゅうさんアルミニウム、Aluminium sulfate)は、アルミニウム硫酸塩で、化学式 Al2(SO4)3·16H2O で表される無機化合物

概要 物質名, 識別情報 ...
硫酸アルミニウム
Aluminium sulphate hexadecahydrate
Aluminium sulphate hexadecahydrate
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.030.110 ウィキデータを編集
EC番号
  • 233-135-0
E番号 E520 (pH調整剤、固化防止剤)
RTECS number
  • BD1700000
UNII
性質
Al2(SO4)3
モル質量 342.15 g/mol(無水物)
666.44 g/mol(十八水和物)
外観 白色の結晶性固体
吸湿性
密度 2.672 g/cm3(無水物)
1.62 g/cm3 (十八水和物)
融点 770℃(分解、無水物)
86.5℃(十八水和物)
31.2 g/100 mL (0 °C)
36.4 g/100 mL (20 °C)
89.0 g/100 mL (100 °C)
溶解度 エタノール、希薄鉱酸にわずかに溶ける
酸解離定数 pKa 3.3–3.6
磁化率 −93.0×10−6 cm3/mol
屈折率 (nD) 1.47[1]
構造
単斜晶系(水和物)
熱化学
標準生成熱 fH298)
−3440 kJ/mol
危険性
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
NFPA 704 four-colored diamondHealth 1: Exposure would cause irritation but only minor residual injury. E.g. turpentineFlammability 0: Will not burn. E.g. waterInstability 0: Normally stable, even under fire exposure conditions, and is not reactive with water. E.g. liquid nitrogenSpecial hazards (white): no code
1
0
0
NIOSH(米国の健康曝露限度):
PEL
無し[2]
REL
2 mg/m3[2]
IDLH
N.D.[2]
関連する物質
その他の
陽イオン
硫酸ガリウム
硫酸マグネシウム
関連物質 ミョウバンを参照
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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別名で硫酸ばんど(硫酸礬土)ともいう[3]。礬土は酸化アルミニウムを意味する慣用語であり[4]常用漢字外などの文字を片仮名表記する学術用語の慣習[5]にならい硫酸バンドとも表記されるが、これは英語のbandと誤解されることもある[6]

概要

比重1.96の無色の針状結晶。熱すると泡をだして結晶水を失い無水塩 Al2(SO4)3 (比重2.71)となる。水に可溶で、特に無水塩は潮解性が強い。工業的にはボーキサイト粘土などを硫酸で処理してから不純物を除いて作る。イオンを含まない高純度品は精製水酸化アルミニウムを硫酸に溶解させて製造する。

水溶液から結晶化する際−1995 °Cで16水和物が得られるが、他にも27、18、10、6水和物も知られている。

天然には無水塩のミロセビッチ石英語版、17水和物のアルノーゲン英語版が発見されているが、共に火山噴気孔や、自然発火した石炭ガスの噴気孔から生成する。

合成・製造

水酸化アルミニウム硫酸の反応で十六水和物が得られる。

2Al(OH)
3
+ 3H
2
SO
4
+ 10H
2
O → Al
2
(SO
4
)
3
・ 16H
2
O

硫酸アルミニウム(14 %固形換算値)の2016平成28)年度日本国内生産量は 573680 t、工業消費量は 92723 t[7]

用途

水の浄化剤(凝集剤)、食品添加物[8]皮なめし剤、媒染剤レーキ顔料の製造、製紙用の定着剤歩留向上剤)やピッチコントロール剤、医薬(収斂剤)などに広く用いられているほか、化学泡消火器コンクリートの硬化促進剤や殺ナメクジ剤などにも使用される。

1850年以降、インクの滲み止めの定着剤として利用され始めたが、硫酸アルミニウムを使用したには硫酸根が残り、これによって紙の酸性度が高まるため酸性紙と呼ばれる[9]。数十年で劣化しやすく、長期保存上の問題が生じるため、図書館では問題となっている[9]。また塗工紙リサイクルして原料とした場合、表面に塗工されている炭酸カルシウムと反応して硫酸カルシウムが生じ、装置にスケールと呼ばれる石膏状の付着物を生じさせる問題もある。

脚注

参考文献

関連項目

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