第19回東京音楽祭
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前年の世界大会はアジア大会と世界大会で、香港と韓国からそれぞれの歌手が1組づつ、計4組が出場したが、第19回大会では、アジア大会と世界大会で日本からの出場歌手以外は棲み分けがされた大会となり、日本以外のアジア勢はアジア大会のみの参加に集約された。オープニングは、ベルリンの壁崩壊シーンや天安門広場でのデモシーン、ペレストロイカのニュースシーンなど、大きく変わる世界情勢の映像が映し出され、ステージセットも中央に地球や世界を表現した大きな鉄骨枠組みの球体が配置されたデザインで演出された。
オープニングは前年のグランプリ歌手、オフラ・ハザの受賞曲「Im Nin' Alu(イムニンアル)」を披露。また、オープニングの歌手紹介では、アーティストそれぞれのロゴが表示され、ビジュアル面でもこれまでの世界大会とは雰囲気が違った演出が施された。放送内では恒例となっている審査員の紹介が無く、公式プログラムのパンフレットにも表記が無いため、公式の審査員はこの大会のみ不明である。
時勢を反映したオープニング映像の象徴となる、17年ぶりのソビエトから参加のロックグループ、ゴーリキー・パークは、ビザの関係で出国ができず不参加となった旨が司会者の小林繁から発表された。グランプリ受賞のトップバッター3人組ユニット、ウィルソン・フィリップスのカーニー・ウィルソンとウェンディ・ウィルソン姉妹はビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンの娘であり、ゲストシンガーのビーチ・ボーイズメンバー、マイク・ラヴから受賞の発表とトロフィーが渡され、3人とも感極まって大喜びする映像が放映されている。
概要(アジア大会/アジアデー)
この年の年末に活動休止になる司会の宇崎竜童による和太鼓ロックの竜童組、日本代表として沖縄の地域色豊かなりんけんバンド、中国内モンゴル出身で伝統の口琴なども取り入れるチョウ・キョー、東南アジア勢はワールドミュージックのアジアブーム火付け役で頭角を現したディック・リーを筆頭に、民族性の濃い歌手からポップ色を全面に出した歌手まで、幅広いアジアンミュージックジャンルが揃った大会になった。また中華圏からは台湾・中国・香港からそれぞれ参加があり、日本の演歌や歌謡曲を好んで多く歌うことで知られる台湾人気歌手ホン・ロンホンは、その後日本でも知られる存在となる。服部隆之によるアジアの今を伝える映像も華を添えた。第11回大会までは、韓国代表はチョゴリ衣装の女性演歌系歌手の歌唱が定番となっていたが、第12回のロックバンド・ソンゴルメの出場以降は、女性はアイドル系・男性はロックやポップグループバンドの台頭が目立ち、第19回もポップ・ロックバンドのユー・ヨンソン&ザ・コネクションが参加。アジアの音楽業界の変化も感じられた大会となった。
司会者
賞(世界大会)
※アジア大会は賞をさだめていない形式で行われた。
- グランプリ(大賞)1組、賞金400万円・トロフィー
- 金賞2組、賞金200万円・トロフィー
- 銀賞3組、賞金100万円・トロフィー
- 最優秀歌唱賞1組、賞金100万円、トロフィー
- 作曲編曲賞1組、賞金100万円・トロフィー
スペシャルゲスト
プレゼンター(世界大会)
審査員
服部克久、福田一郎など約10名。