第5回スーパーボウル
1971年1月に開催のNFLスーパーボウル
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第5回スーパーボウル(Super Bowl V)は1971年1月17日にフロリダ州マイアミのマイアミ・オレンジボウルで開催された試合。
| 第5回スーパーボウル Super Bowl V | |||||||||||||||||||||||||
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| 開催日 | 1971年1月17日 | ||||||||||||||||||||||||
| スタジアム | マイアミ・オレンジボウル | ||||||||||||||||||||||||
| 開催地 | フロリダ州マイアミ | ||||||||||||||||||||||||
| MVP | チャック・ハウリー(敗戦チームからの選出), カウボーイズ | ||||||||||||||||||||||||
| 優勝予想 | Colts by 2½ | ||||||||||||||||||||||||
| 国歌斉唱 | トミー・ロイ | ||||||||||||||||||||||||
| コイントス | レフェリー | ||||||||||||||||||||||||
| ハーフタイムショー | サウスイースト・ミズーリ州立大学、エラ・フィッツジェラルド、キャロル・チャニング | ||||||||||||||||||||||||
| 入場者数 | 79,204 | ||||||||||||||||||||||||
| アメリカにおけるテレビ放送 | |||||||||||||||||||||||||
| ネットワーク | NBC | ||||||||||||||||||||||||
| 実況と解説 | カート・ゴウディ、カイル・ロート | ||||||||||||||||||||||||
| 視聴率 | 39.9 (全米) | ||||||||||||||||||||||||
| 占有率 | 75 (全米) | ||||||||||||||||||||||||
| CM広告料 (30秒) | 7万2千ドル | ||||||||||||||||||||||||
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AFL-NFL合併後初の開催となった。AFCチャンピオンであるボルチモア・コルツとNFCチャンピオンであるダラス・カウボーイズが対戦し、コルツがカウボーイズを16-13で破って、初のスーパーボウル制覇[1]を果たした。
MVPは敗戦チームのカウボーイズからラインバッカーであるチャック・ハウリーが受賞した。敗戦チームからMVPに選ばれたのはハウリーのみである[2]。
背景
出場チーム
AFC代表ボルチモア・コルツ(現インディアナポリス・コルツ)は2年ぶり2度目、NFC代表ダラス・カウボーイズは初出場となった。この試合は、1970年のNFLとAFLの統合後に開催された初のスーパーボウルであり、元NFLチーム同士(コルツは合併に伴いAFCへ移動)の対戦となった。勝利すれば、両チームともスーパーボウル初制覇となる。
ボルチモア・コルツ
コルツは1950年代後半からQBジョニー・ユナイタスを擁し、NFL屈指の強豪として君臨していた。しかし、チームの歴史において最大の転換点となったのは、2年前に開催された第3回スーパーボウルであった。
当時、NFL代表のコルツは「史上最強チーム」と評され、新興リーグのAFL代表ニューヨーク・ジェッツに対して圧倒的有利と目されていた。しかし、ジェッツのQBジョー・ネイマスが試合前に放った「我々が勝つ。それは保証する(I guarantee it)」という挑発的な勝利宣言通り、コルツは7-16で敗北。この「プロフットボール史上最大の番狂わせ」と、指を1本立ててフィールドを去るネイマスの姿は、コルツにとって消し去ることのできない屈辱となった。
この敗戦により、NFL全体の権威も失墜したと感じたコルツは、1970年のNFLとAFLの統合後、AFCへ移動して迎えた最初のシーズンに並々ならぬ執念を見せた。ドン・マカファーティ新HCのもとで11勝2敗1分を記録。プレーオフでも、ネイマスの衝撃から立ち直った強力な守備陣が奮闘し、第3回以来2度目となるスーパーボウルの舞台へ返り咲いた。
| 年 | 成績 | Con | 地区 | 勝 | 敗 | 分 | 率 | 地区 | Con | SOS | SOV | 平均得点 | 平均失点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1970 | AFC優勝 | 1位 | 優勝 | 11 | 2 | 1 | .821 | 6-1-1 | 8-2-1 | .370 | .331 | 22.9 | 16.7 |
| 1969 | レギュラーシーズン敗退 | 2位 | 8 | 5 | 1 | .607 | 3-3 | 5-4-1 | .528 | .442 | 19.9 | 19.1 | |
| 1968 | 第3回スーパーボウル敗戦 | 優勝 | 13 | 1 | 0 | .929 | 6-0 | 10-0 | .487 | .470 | 28.7 | 10.3 | |
| 1967 | レギュラーシーズン敗退 | 1位T | 11 | 1 | 2 | .857 | 4-1-1 | 7-1-2 | .477 | .422 | 28.1 | 14.1 | |
| 1966 | プレーオフボウル勝利 | 2位 | 9 | 5 | 0 | .643 | 8-5 | 8-5 | .480 | .409 | 22.4 | 16.1 | |
| 1965 | プレーオフボウル勝利 | 2位 | 9 | 4 | 1 | .679 | 7-4-1 | 7-4-1 | .524 | .457 | 26.1 | 22.0 | |
| 1964 | リーグ決勝敗退 | 優勝 | 12 | 2 | 0 | .857 | 10-2 | 10-2 | .484 | .466 | 30.6 | 16.1 | |
| 1963 | レギュラーシーズン敗退 | 3位 | 8 | 6 | 0 | .571 | 7-5 | 7-5 | .495 | .304 | 22.6 | 20.4 | |
| 1962 | レギュラーシーズン敗退 | 4位 | 7 | 7 | 0 | .500 | 5-7 | 5-7 | .508 | .281 | 20.9 | 20.6 | |
| 1961 | レギュラーシーズン敗退 | 3位T | 8 | 6 | 0 | .571 | 6-6 | 6-6 | .472 | .446 | 21.6 | 21.9 | |
| 1960 | レギュラーシーズン敗退 | 4位 | 6 | 6 | 0 | .500 | 5-6 | 5-6 | .462 | .361 | 24.0 | 19.5 | |
ダラス・カウボーイズ
1960年の創設以来、名将トム・ランドリーに率いられたカウボーイズは、1960年代後半には常に安定した成績を残していた。しかし、1966年・1967年のNFLチャンピオンシップでいずれもグリーンベイ・パッカーズに惜敗するなど、肝心な大一番で勝てないことから「Next Year's Champions(万年翌年の王者)」という不名誉な称号を与えられていた。
1970年シーズン、チームはQBクレイグ・モートンと、後に殿堂入りする新人RBドウェイン・トーマスを中心とした攻撃陣、そして「ドゥームズデイ・ディフェンス(審判の日)」と恐れられた守備陣が噛み合い、10勝4敗を記録。NFCチャンピオンシップゲームではサンフランシスコ・49ersを破り、悲願のスーパーボウル初進出を果たした。
| 年 | 成績 | Con | 地区 | 勝 | 敗 | 分 | 率 | 地区 | Con | SOS | SOV | 平均得点 | 平均失点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1970 | NFC優勝 | 3位 | 優勝 | 10 | 4 | 0 | .714 | 5-3 | 7-4 | .487 | .411 | 21.4 | 15.8 |
| 1969 | プレーオフボウル敗戦 | 優勝 | 11 | 2 | 1 | .821 | 6-0 | 9-1 | .446 | .396 | 26.4 | 15.9 | |
| 1968 | プレーオフボウル勝利 | 優勝 | 12 | 2 | 0 | .857 | 5-1 | 9-1 | .413 | .402 | 30.8 | 13.3 | |
| 1967 | リーグ決勝敗退 | 優勝 | 9 | 5 | 0 | .643 | 4-2 | 8-2 | .467 | .377 | 24.4 | 19.1 | |
| 1966 | リーグ決勝敗退 | 優勝 | 10 | 3 | 1 | .750 | 8-3-1 | 8-3-1 | .452 | .393 | 31.8 | 17.1 | |
| 1965 | プレーオフボウル敗戦 | 2位T | 7 | 7 | 0 | .500 | 6-6 | 6-6 | .459 | .403 | 23.2 | 20.0 | |
| 1964 | レギュラーシーズン敗退 | 5位 | 5 | 8 | 1 | .393 | 4-7-1 | 4-7-1 | .482 | .414 | 17.9 | 20.6 | |
| 1963 | レギュラーシーズン敗退 | 5位 | 4 | 10 | 0 | .286 | 3-9 | 3-9 | .492 | .366 | 21.8 | 27.0 | |
| 1962 | レギュラーシーズン敗退 | 5位 | 5 | 8 | 1 | .393 | 4-7-1 | 4-7-1 | .487 | .393 | 28.4 | 28.7 | |
| 1961 | レギュラーシーズン敗退 | 6位 | 4 | 9 | 1 | .321 | 2-9-1 | 2-9-1 | .474 | .402 | 16.9 | 27.1 | |
| 1960 | レギュラーシーズン敗退 | 7位 | 0 | 11 | 1 | .042 | 0-6 | 0-6 | .538 | - | 14.8 | 30.8 | |
両チームの日程
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試合経過
| ドライブごとの試合経過 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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試合はターンオーバーの応酬となり、カウボーイズのクレイグ・モートンは第4Qにインターセプトを3回喫した。
カウボーイズはマイク・クラークが2本のFGを決めて6-0とリードした。その後、コルツはジョニー・ユナイタスがジョン・マッキーへの75ヤードのTDパスを決めるが、トライフォーポイントが失敗に終わり逆転はならず、カウボーイズはドウェイン・トーマスへの7ヤードのTDパスで13-6とリードして前半を終了した。
第4Q、コルツはトム・ノワツキーの2ヤードのTDランで13-13と同点に追いついた。
残り時間9秒にコルツの新人キッカー、ジム・オブライエンが32ヤードのFGを決めてコルツが勝利した。
両軍は合計で、11回のターンオーバー、14回のペナルティを犯した[2]。
| コルツのドライブ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| カウボーイズのドライブ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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スターティングラインアップ
トーナメント表
| ディビジョナルプレイオフ | ||||||||||||||||||
| 12月27日 オークランド・コロシアム |
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| AFCチャンピオンシップ | ||||||||||||||||||
| ドルフィンズ | 14 | |||||||||||||||||
| 1月3日 メモリアル・スタジアム | ||||||||||||||||||
| レイダース | 21 | |||||||||||||||||
| レイダース | 17 | |||||||||||||||||
| 12月26日 メモリアル・スタジアム | ||||||||||||||||||
| コルツ | 27 | 第5回スーパーボウル | ||||||||||||||||
| ベンガルズ | 0 | |||||||||||||||||
| 1月17日 マイアミ・オレンジボウル | ||||||||||||||||||
| コルツ | 17 | |||||||||||||||||
| コルツ | 16 | |||||||||||||||||
| 12月26日 コットン・ボウル | ||||||||||||||||||
| NFCチャンピオンシップ | カウボーイズ | 13 | ||||||||||||||||
| ライオンズ | 0 | |||||||||||||||||
| 1月3日 キーザー・スタジアム |
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| カウボーイズ | 5 | |||||||||||||||||
| カウボーイズ | 17 | |||||||||||||||||
| 12月27日 メトロポリタン・スタジアム | ||||||||||||||||||
| 49ers | 10 | |||||||||||||||||
| 49ers | 17 | |||||||||||||||||
| バイキングス | 14 | |||||||||||||||||
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