紳士泥棒 大ゴールデン作戦

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カイロ郊外で、オクラを首謀者とする犯罪グループが300万ドル相当の金塊を強奪する。グループは、総重量2トンにもなるこの金塊をヨーロッパへ密輸する方法を探す。変装の名人として「フォックス」の異名を取るアルド・ヴァヌッツィは、この仕事をこなせる数少ない人物のうちの1人だが、彼は刑務所に収監されており、また母親と妹ジーナに迷惑がかかることを恐れて、この依頼を引き受けることを躊躇っていた。ところが、刑務所に面会に来た3人の仲間から「ジーナは放課後いつも家に帰っているわけではない」と聞かされると、過度に妹思いのヴァヌッツィは激怒し、脱獄を決意する。彼の独房には定期的に診察に来る医師がおり、顔がヴァヌッツィによく似ていることから、診察時に医師を縛り上げて医師になりすまして脱獄し、仲間の助けを借りてローマへと逃走する。ローマに戻った彼は母親から、ジーナが「路上で働いている」と聞かされ、ヴァヌッツィはそれを売春だと受け取る。しかし実際には、ジーナはヴェネト通りで撮影されている低予算映画に出演しているだけだった。ヴァヌッツィは、密輸の仕事を手伝えば家族の生活を向上させることが出来ると考え、オクラに連絡を取り、金塊の半分の価値を報酬として、イタリアへ持ち込む手伝いをすることを引き受ける。

初老に差し掛かったアメリカの俳優トニー・パウエルが群衆に取り囲まれる光景をローマで目にしたヴァヌッツィは、映画スターや撮影隊が特別視され、自由に行動できる存在であることに気づく。これが彼の計画の基礎となる。彼はイタリア・ネオレアリズモの映画監督フェデリコ・ファブリツィと名乗り、製作する前衛映画のワンシーンとして金を船から陸揚げする計画を立てる。映画に信憑性を持たせるため、パウエルを騙して主演を引き受けさせる。映画の題名は、本作の監督デ・シーカの1954年作品『ナポリの黄金』をもじった『カイロの黄金』という、捻りも何も無いあからさまなものだった。パウエルの代理人であるハリー・グラノフはファブリツィのことを信用せず警戒するが、格好をつけたがるパウエル本人は出演出来ることを喜ぶ。ファブリツィは妹のジーナをパウエルの相手役に起用し、更には撮影地となる小さな漁村セヴァリオの、映画撮影に興奮した住民たちをエキストラとして動員し、金塊の陸揚げを手伝わせる。しかし、金塊を積んだ船がエンジンや錨の故障によりセヴェリオ沖への到着が遅れたため、偽映画の芝居を続けるべく、ファブリツィは殆ど意味の無いシーンを苦し紛れに考え出すことを余儀なくされる。

漸く船が到着し、村人たちは金塊を陸揚げするが、オクラはヴァヌッツィを裏切り、金を積んだトラックで逃走する。ドタバタのカーチェイスの末、オクラ、ヴァヌッツィ、警察のそれぞれの車両は衝突事故を起こす。ヴァヌッツィ、パウエル、ジーナ、オクラ、そして村人たちは密輸の罪で起訴される。法廷では、証拠としてヴァヌッツィの「映画」が上映され、同席していた映画評論家が、その支離滅裂な映像を傑作だと称賛する。しかしヴァヌッツィは自ら罪を認め、他の被告たちに無罪を勝ち取ると同時に、再び脱獄すると誓う。そして再度、刑務所を訪問したの医師になりすまして脱獄するが、付けひげを外そうとした瞬間、それが本物のひげであることに気づき、「逃げたのは別人だ!」と叫ぶのだった。

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