終止形 (文法)
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終止とは文の終止のことであり、文末で言い切る際の語形をもとに作られている。東条義門の『和語説略図』(1833年)では截断言とされていたが、黒川真頼『詞の栞打聞』(1890年)において終止言とされた。[1]
文語では、動詞の終止形はウ段音となるが、「あり」などのラ行変格活用動詞はイ段音で終わる。また形容詞は「し」の形をとり、形容動詞は「なり・たり」の形を取る。終止形に接続する助詞・助動詞として「と」「とも」「な」「べし」「めり」「らむ」「なり」などがある。
現代口語においては、動詞・形容詞の終止形は連体形に合流しているとされることが多い。一方で、寺村秀夫は「連体形はすでに上代に文末に用いられて余情・詠嘆を表す例が見られ、それが院政時代から盛んになり、やがて中世末期にはほぼ完全に旧来の終止形を追い出し」たとし(『日本語のシンタクスと意味 II』、p.31)、現代口語では『終止形』という活用形を立てる必要はないとしている。
| 文語 | 口語 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 品詞 | 活用の種類 | 例語 | 語形 | 活用の種類 | 例語 | 語形 | |||
| 動詞 | 四段活用 | 書く | かく | -u | 五段活用 | 書く | かく | -u | |
| ラ行変格活用 | あり | あり | -i | ||||||
| ナ行変格活用 | 死ぬ | しぬ | -u | ||||||
| 下一段活用 | 蹴る | ける | -eる | 下一段活用 | 受ける | うける | -eる | ||
| 下二段活用 | 受く | うく | -u | ||||||
| 上一段活用 | 着る | きる | -iる | 上一段活用 | 起きる | おきる | -iる | ||
| 上二段活用 | 起く | おく | -u | ||||||
| カ行変格活用 | 来 | く | -u | カ行変格活用 | 来る | くる | -uる | ||
| サ行変格活用 | す | す | -u | サ行変格活用 | する | する | -uる | ||
| 形容詞 | ク活用 | なし | なし | し | ない | ない | い | ||
| シク活用 | 美し | うつくし | し | ||||||
| 形容動詞 | ナリ活用 | 静かなり | しづかなり | なり | 静かだ | しずかだ | だ | ||
| タリ活用 | 堂々たり | だうだうたり | たり | ||||||