経籍訪古志
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『経籍訪古志』(けいせきほうこし、旧字体: 經籍訪古志)は、江戸時代末期の書誌学書。当時日本に伝存した漢籍の古写本・古刊本の目録。1856年(安政3年)成立[1]。渋江抽斎・森立之等編[2]。
宋元版・韓本・古活字版・古写本(古抄本)など760部を載せる[1]。経史子集に医部を加え[2][3]、所蔵者・寸法・序跋の有無などを詳細に記す[3]。書物の内容については論じない[3]。逸存書も含まれ[1]、楊守敬の購書や[2]『古逸叢書』に影響を与えた[4]。
狩谷棭斎が主催した書誌学研究会「求古楼展観」(全11回、初回は1815年[5])の成果がもとになっている[6]。棭斎の没後は多紀元堅が継承した[2]。参加者には市野迷庵・伊澤蘭軒・小島宝素・屋代弘賢・渋江抽斎らがいた[6]。
初稿・二稿・三稿と増補を重ね小島尚真・海保漁村らも編纂に加わった[2]。長らく刊本は出なかったが、明治になって楊守敬がその価値を認め、森立之の助力を得て刊行に至った[7](1885年[3]徐承祖刊[8])。
森立之編『留真譜』は、本書の図録編にあたる[9]。