経絡治療
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- 脈診:治療方針の決定(脈診と同時に問診、腹診)
- 本治法:随証療法(手足の要穴に鍼)
- 標治法:対症療法
- 脈診:予後の判断
本治法
- すべての病症を本と標に分け、その本となる病症を五行(五臓)に分類して治療する。
- 本とは根幹のこと。標とは枝葉のこと。
- 手足の五行穴を難経六十九難の法則(補母瀉子)を用いて選穴し、五臓の虚実に対してその経絡を補瀉して治療する。
標治法
- 体の表面の変化を指先での触診で感じ取ったり、目で見た皮膚の変化などを観察し、その状態に合わせて治療を施していく方法。
脈診法
経絡治療の診断方法として、特徴的なのは脈診法である。以下のような脈診法が経絡治療の歴史の中で提唱されてきた。
・六部定位脈診(脈位脈状診):難経流の臓腑配当がされた三部九候、各寸関尺の部位で脈状診(24脈状を見極める脈診)を行うこと。経絡治療初期の戦前まで提唱されていた。このやり方はのちの経絡治療学会で「脈位脈状診」として提唱されるようになった[2]
・祖脈診:難経流の臓腑配当がされた三部九候、各寸関尺の部位で8脈状(脈状の基本的な要素、浮沈・遅数・虚実・滑濇)のみを診察する。六部定位脈診(脈位脈状診)を簡素化したもの。戦後から1964年まで岡部素道が六部定位脈診(比較脈診)を提唱するまで提唱されていた。[2]
・六部定位脈診(比較脈診):難経流の臓腑配当がされた三部九候、各寸関尺の部位で虚実のみを診る脈診法。1964年から岡部素道が提唱し始める。脈診の簡素化を図ったことで井上と激論を交わすことになる。この脈診がその後の経絡治療全体に普及していく。[2]
・人迎気口診:井上恵理の息子・井上雅文が提唱した祖脈(浮沈・遅数・虚実・滑濇の八脈状)を診察する方法。『三因極一病証方論』(三因方)を基にしており、患者の左手関上1分前のところを人迎、右手関上1分前のところを気口とする。経絡治療で人迎気口診という場合、『霊枢』で行われていた頸部の動脈(人迎)と橈骨動脈(気口)を比較する脈診とは異なる。井上系経絡治療の指導を行っている古典鍼灸研究会と日本鍼灸研究会ではこの方法も指導されている。[3][4]