熊本で温泉旅館の仲居をしていた春江は、お人好しでだまされやすい性格で、これまでに男性と付き合う度に相手を信じ、そして何度もだまされてきていた。ある時、中年男・千石英夫が春江の前に現れ、千石は友人のクレジットサービス社長・柳下良を名乗り、身の上話をしたうえで春江の同情をもらい、そして一夜を共にする。「結婚するまでは、もうだまされない。これが最後のチャンス」と思うあまり春江は、自分はだまされているとも知らず上京、離婚して独り身の柳下のもとに押し掛けた[1]。エリート実業家・柳下との愛の物語を、メルヘンチックにコメディ的な作風で描いた[2]。