本写本が成立してから昭和初めまでの伝来は不明であるが、本写本と非常に近い本文を持つ三条西家本には写本の一部にこの写本と照合した旨の記述が存在する[1]。昭和初期になって前田善子のコレクション「紅梅文庫」に入り、さらに池田亀鑑のコレクション「桃園文庫」に入り校異源氏物語及び源氏物語大成校異編に青表紙本系統の本文を持つ写本として校異がとられている。戦後池田のもとを離れて天理大学天理図書館のものとなった。
近世以降版本などの形で普及し主流となった三条西家本(日本大学図書館蔵)及び三条西家証本(宮内庁書陵部蔵)と極めて近い青表紙本系統の本文を有している。