肝腎症候群

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種類 1型、2型[1]
症状 尿量減少、疲労感、吐き気黄疸、混乱[2][1]
肝腎症候群
赤、青、紫に染色された肝臓の切片の顕微鏡写真。赤く染色された結節の周囲にみられる青く染色された大量の線維化。
肝臓の組織学的所見は変化しているが、腎臓の組織学的所見は正常な肝腎症候群。上は、トリクローム染色により金網模様の肝腎症候群の最も一般的な原因である肝硬変の画像。
概要
種類 1型、2型[1]
診療科 集中治療医学
症状 尿量減少、疲労感、吐き気黄疸、混乱[2][1]
原因 肝硬変アルコール性肝炎肝不全[2]
危険因子 低血圧低ナトリウム[2]
診断法 他の原因を除外した後の腎機能の臨床検査[1]
鑑別 糸球体腎炎急性尿細管壊死[1]
合併症 腎不全[1]
予防 腎臓に影響を及ぼす薬剤を避ける、腹水穿刺後または特発性細菌性腹膜炎の場合はアルブミンの投与[2]
治療 静脈内輸液テルリプレシンノルエピネフリン、アルブミン、TIPS透析肝移植[1][2]
予後 ほとんどの場合が予後不良[1]
頻度 年間4%の重度の肝疾患患者[1]
分類および外部参照情報
Patient UK 肝腎症候群

肝腎症候群(かんじんしょうこうぐん、: Hepatorenal syndromeHRS )は、重度の肝臓疾患を患っている人の腎機能が悪化する疾患である[1]。症状には、尿量の減少、疲労感、吐き気黄疸(黄色い皮膚)、混乱などがあげられる[2][1]。合併症には、腎不全などがあげられる[1]

一般的に、肝硬変患者が罹患する疾患であるが、アルコール性肝炎肝不全を患っている人にも発症する可能性がある[2]。その他の危険因子には、低血圧低ナトリウムなどがあげられる[2]。感染症、消化管出血利尿薬の過剰使用、ACE阻害薬などの薬剤、腹水(腹部に溜まった液体)の排出、手術、などによって誘発されることがある[2][1]。根本的な機序は、肝臓の障害により腎臓への血流が不十分になることが関与している[2]。これ以外の点では腎臓は正常である[1]。診断は、他の考えられる原因を除外した後、腎機能の臨床検査に基づいておこなわれる[1]。1型の肝腎症候群は腎機能が急激に低下し、2型では利尿薬では改善しない腹水がみられる[1]

予防には、腎臓に悪影響を与える薬剤の使用を避けること、腹水穿刺後または特発性細菌性腹膜炎をおこした場合にはアルブミンを投与することが含まれる[2]。治療には、静脈内輸液テルリプレシンノルエピネフリンとアルブミンの投与によって血圧を上昇させることが含まれる[2]。この他に、経頸静脈的肝内門脈大循環短絡術(TIPS)の設置や透析も選択肢となる可能性がある[1][2]。1型の場合の転帰は不良であり、2週間以内に死亡することが多いが、2型の場合の治療なしの生存期間は6~12ヶ月である[1]。一般的に、肝移植をおこなわない限り致命的な疾患である[3]

肝腎症候群は、年間、重度の肝疾患を持つ人の約4%が罹患する[1]。肝硬変や腹水を患っている人の約20%が1年以内、約40%が5年以内に肝腎症候群を発症する[1][4]。肝腎症候群は、1800年代後半にフレリックス(Frerichs)とフリント(Flint)によって最初に説明された[1][5]

外部リンク

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