自由党 (オランダ)

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成立年月日 2006年2月22日
第二院議席数
19 / 150(13%)
(2025年10月29日)
第一院議席数
4 / 75(5%)
(2023年5月30日)
オランダの旗 オランダ政党
自由党
Partij voor de Vrijheid(PVV)
党首 ヘルト・ウィルダース
成立年月日 2006年2月22日
第二院議席数
19 / 150(13%)
(2025年10月29日)
第一院議席数
4 / 75(5%)
(2023年5月30日)
欧州議会
6 / 31(19%)
(2024年6月6日)
党員・党友数
政治的思想・立場 右派 - 極右
過激派保守主義[2]
国民自由主義
ナショナリズム
反移民政策
EU懐疑主義
反イスラム
ポピュリズム
国際組織 Patriots.eu
公式サイト Partij Voor de Vrijheid
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自由党(じゆうとう、: Partij voor de Vrijheid[3]、略称:PVV[4])は、オランダ政党極右[4]右派ポピュリズム政党とみなされている[5]党首は党創設者であるヘルト・ウィルダース[6]

下院議員であったヘルト・ウィルダースが2006年に設立した[6]。反イスラム、反移民、反EUの政策を掲げている[3][6]。オランダの政治エリートの支配を批判する一方で、オランダの国民文化・統一・自治を強調するナショナリズムや、伝統的価値に基づく法と秩序の増進を求める主張を行っているとされる[7]

2023年11月に行われた総選挙で、下院第1党となった[6][4]2023年オランダ総選挙)。

歴史

2009年以前

自由民主国民党(VVD)所属の第二院(下院)議員であったヘルト・ウィルダースは、トルコの欧州連合加盟に関する意見の相違から、2004年9月3日に党を離脱し、ウィルダースグループ(オランダ語: Groep Wilders)と呼ばれる一人会派を結成した。その後、ウィルダースは2006年2月22日に自由党(PVV)を設立した[8][9]。党名は、1946年から1948年まで存在していた自由党: Partij van de Vrijheid: PvdV)を彷彿とさせる名称とも言われる[8]

2006年の下院総選挙で9議席を獲得し[7]、第5党となった。2007年の地方議会選挙には準備が間に合わず参加しなかった。2009年の欧州議会選挙では、4議席を獲得して、第2党となった。なお、同年のリスボン条約の発行による議席数見直しにより、オランダの議席数が1議席増加し、その増加分はPVVに割り当てられたため、5議席となった。

2010年から2022年まで

2010年の下院総選挙では24議席を獲得した[7]公約に「イスラム諸国からの移民受け入れ停止」「コーランの発禁処分」「スカーフを被っている人物に課税」などの反イスラム的な政策を掲げて、ムスリム移民に警戒心を抱くオランダ有権者の支持を集めた。選挙後の連立協議により、VVDとキリスト教民主アピール(CDA)による少数連立政権として第1次マルク・ルッテ内閣が発足したが、同内閣は与党の連立協定と別に、PVVと3党による「寛容協定(オランダ語: Gedoogakkoord)」[10]を締結し、PVVは閣外協力として政権に協力した[注 1]

2011年9月には寛容協定でも言及していた、ブルカやニカブなどを禁止する法案を閣議決定させたが[11]、この時点では成立には至らなかった[注 2]

2012年4月には政権から離脱した[7]。同年9月の総選挙では議席数を減らし、15議席となった[12]

2014年3月にはウィルダースによる「モロッコ人は多い方がよいか、少ない方がよいか」と問いかけた発言が人種差別に当たるとして批判され、所属議員2名が離党した[13][8]。また、ほとんどの政党が、今後、同党と協力しないとの声明を出した[13]

2017年3月の下院総選挙では20議席に伸ばし、第2党となった[3]2021年の下院総選挙では17議席を獲得した。

2019年の欧州議会議員選挙では、議席を獲得できなかったが、英国のEU離脱に伴う議席数見直しにより1議席を獲得した。しかし、欧州議会議員となったマルセル・デ・グラフ英語版は、2022に党のCOVID-19ワクチンに対する姿勢の違いから、PVVを離党し民主主義フォーラム(FVD)に移籍した[14]

2023年以降

2023年の下院総選挙で37議席を獲得し第1党となった[4][15]。2024年3月13日、連立協議の難航を理由に首相就任を断念すると表明し[16]、 2024年7月2日に、自由党(PVV)、自由民主国民党(VVD)、新社会契約党英語版(NSC)、農民市民運動英語版(BBB)の4党によって、無党派のディック・スホーフを首班とする連立政権が発足し、極右として初の政権入りを果たした[4][17]

2025年6月3日、PVVの難民・移民政策が受け入れられなかったとして、スホーフ政権への支持を取り下げ、PVV選出の閣僚が辞職した。これにより、政権は崩壊した[6][18]。10月29日に実施された下院総選挙では26議席を獲得し民主66(26議席)に次ぐ第2党[注 3]となった。2026年1月20日、ウィルダースの独裁的な党運営に不満を示した下院議員7人が離党した。これにより第4党に転落することとなった[19]

政策

党組織

独特の「1人政党」の組織と評される構造を持つ。公式には党員はウィルダース1人のみであり、自由党会派の議員やスタッフも党員ではないとされる[1]。党のシンクタンクや青年組織、地方組織等はなく、ウィルダースが党の意思決定を全面的に握っている[20]

ウィルダースは討論会やインタビューにも応じない姿勢を示しており、主にTwitter等のSNSの投稿によって情報発信によって党の主張を伝えている[21]

国際組織

国際自由同盟英語版自由のための欧州同盟英語版を結成している。

欧州議会では、当初は会派に所属しない形をとっていたが、2015年に「国家と自由の欧州」(ENF)の結成に参加し、2019年には後継の「アイデンティティと民主主義」(ID)に参加した。2024年に「欧州の愛国者英語版」(PvE)が結成されると、他のID所属政党と共に同会派に合流した。

欧州規模の政党としてはPatriots.euに所属している。

支持層

白人労働者階級が多く住む地域に支持者を抱えており、女性よりも男性が、年齢では18~25歳が、教育・所得水準では中以下の者がそれぞれ多い、と分析されている[7]。2006年時点ではピム・フォルタイン党英語版(LPF)の支持者や、前回選挙で投票に参加していなかった層の支持を受けた[8]

選挙結果

第二院(下院)

第二院の選挙結果
選挙年 得票数 % 獲得議席数 +/- 備考
2006[22] 579,490 5.89
9 / 150
増減なし 野党
2010[23] 1,454,493 15.45
24 / 150
増加15 閣外協力(2010-2012年)
野党(2012年)
2012[24] 950,263 10.08
15 / 150
減少9 野党
2017[25] 1,372,941 13.06
20 / 150
増加5 野党
2021[26] 1,124,482 10.79
17 / 150
減少3 野党
2023[27] 2,450,878 23.49
37 / 150
増加20 連立与党(2024-2025年)
野党(2025年)
2025[28] 1,760,966 16.66
26 / 150
減少11

第一院(上院)

第一院の選挙結果
選挙年 得票数[注 4] %[29] 獲得議席数[30] +/–
2011[31] 21,709 12.74
10 / 75
増減なし
2015[32] 20,235 11.58
9 / 75
減少 1
2019[33] 11,298 6.46
5 / 75
減少 4
2023[34] 10,922 5.52
4 / 75
減少1

欧州議会

欧州議会選挙の選挙結果
選挙年 得票数 % 獲得議席数 +/- 備考
2009[35] 772,746 16.97
4 / 25
増減なし
5 / 26
増加1 リスボン条約による議席数見直し後
2014[36] 633,114 13.32
4 / 26
減少1
2019[37] 185,224 3.37
0 / 25
減少4
1 / 29
増加1 英国のEU離脱に伴う議席数見直し後
※2022年にマルセル・デ・グラフ議員が民主主義フォーラム(FVD)に移籍し、0議席となった[注 5]
2024[38] 1,057,662 16.97
6 / 31
増加6

脚注

参考文献

外部リンク

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