芸者 (オペレッタ)
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『芸者』(げいしゃ、The Geisha)は、イギリスのシドニー・ジョーンズによる全2幕のオペレッタ。
副題は「日本の茶屋の物語 (A Story of a Japanese Tea House)」。
『芸者』はシドニー・ジョーンズの代表作で、1896年4月25日にロンドンのデイリーズシアター (Daly's Theatre) で初演され、760回の公演を重ねるヒットとなった[1]。
初演ではメアリー・テンペスト (Marie Tempest) がミモザ、レティー・リンド (Letty Lind) がミモザ、チャールズ・ヘイデン・コフィン (C. Hayden Coffin) がレジナルドを演じた[2]。その後『ミカド』でプー・バーを演じたラトランド・バリントン (Rutland Barrington) がイマリ侯爵役を演じた[1]。
リブレットはオーウェン・ホール (Owen Hall) 、曲の歌詞はハリー・グリーンバンク (Harry Greenbank) による[1]。
アメリカ合衆国ではブロードウェイで1896年9月9日に初演され、翌年にかけて161回上演された[3]。オーストラリアでは1898年12月17日にメルボルンで初演された[4]。
英語圏以外でも広く公演された。ドイツでは1897年ベルリンのレッシング劇場で初演され、その後ドイツ各地やオーストリアのウィーンなどでも広く上演された[4]。ベルリンでは1905年に1000回めの上演を記録している[4]。1921年の調査によると中央ヨーロッパにおいて『こうもり』、『メリー・ウィドウ』、『三人姉妹の家』につぐ4番目に人気ある作品だった[4]。ハンガリーでは1897年10月16日に初演され、同様に成功した[4]。フランスでも上演されたが、ドイツ語圏やハンガリーほどの成功を収めなかった[4]。
日本では2000年にスーパー一座の大須オペラで『THE・芸者』として上演、2007年には東京室内歌劇場により『ザ・芸者』として上演された[5]。
主要な登場人物
歌う人物のみを記す。
あらすじ
第1幕
中国人のワンハイが経営する日本(歌詞によれば長崎)の茶屋「Teahouse of Ten Thousand Joy」(永竹は「萬歓茶屋」とする[6])。イギリスのHMSタートル号の艦長であるレジナルド(レジー)はミモザという芸者にぞっこんである。イマリ侯爵もミモザと何とかして結婚しようとするが、ミモザはカタナと愛しあっていた。いっぽう通訳のジュリエットはイマリ侯爵と結婚したいと思っている。
レジナルドの婚約者であるモリーは、レジナルドが芸者にいれあげているのを心配して茶屋にやってくる。彼女はレジナルドの気を引くことができるように、ミモザに教えられて芸者に変装してみる。
一帯の権力者であるイマリ侯爵は茶屋を取り潰し、芸者たちを競売にかける。侯爵はミモザを競り落とそうとするが、ジュリエットに頼まれたコンスタンスが資金に物を言わせて競り勝つ。目算の外れた侯爵はかわりに「ローリー・ポーリーさん」を自称する別の芸者を競り落とすが、それは変装したモリーだった。
第2幕
イマリ侯爵はローリー・ポーリーことモリーとの盛大な結婚式を開き、ワンハイと芸者たちも参加する。
モリーを助けるため、ミモザは占い師に化けて結婚式に行き、新婦が侯爵を愛するように魔法をかけるといって、こっそりモリーとジュリエットをすりかえる。自由の身になったミモザはカタナと、モリーはレジナルドと、イマリ侯爵はジュリエットと結ばれ、ハッピーエンドで終わる。
主要な楽曲
- The Amorous Goldfish - 第1幕、ミモザがフェアファックスに向けて歌う曲
- A Geisha's Life - 第1幕、ミモザがモリーに芸者の生活を教える曲。途中からワルツになる。
- Chon kina - 第1幕、芸者に化けたモリーの曲。いいかげんな日本語でリフレインが歌われる。
- Chin Chin Chinaman - 第2幕、ワンハイの歌う、片言の英語によるコミックソング
- Star of My Soul - 第2幕、レジナルドの歌
- Love, Love - 第2幕、占い師に化けたミモザの歌