草木染め
植物染料を用いた染色
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命名の経緯
染色方法
合成染料(化学染料)との違い
草木染めは合成染色に比べて、
- 品質が一定しない。天然染料は色素の含有量が一定せず、また単一の色素のみを持つことも少ないので、同じ色を出すのはほぼ不可能と言われる。
- 濃く染めにくい。天然染料は色素を持っていても、合成染料のように多量に含んでいるわけではないので、濃い色に染めるのは手間が非常にかかる。
- 染色の時期が決まってくる。染料自体の採取時期による色の違いや、季節による染色の向き不向きがあるので、染色を行う季節は自然と固定されるものが多い。
- 被染色物(染められたもの)の色が光や汗、果汁などに対して弱いものもある。
こうした化学染料との違いは、工業的に量産という点では欠点があると捉えられるが、身近な材料で家庭でも手軽に染められることや、趣味や手工芸の分野では同じものができないことを魅力だと捉える人もおり、草木染めならではの面白さだとされる。
主な天然染料
- アカネ
- 乾燥させた根を赤色の染料として用いる。ヨーロッパ種と東アジア(日本)種がある。主な色素はプルプリンとアリザリン、ルビアジンなど。
- ベニバナ
- 花弁を黄色、赤色の染料として用いる。赤の色素は抽出が難しく、ベニバナで染めた布は非常に高価であった。黄色は簡単に取り出せるが、すぐに分解されるのであまり使われない。
- ムラサキ
- 乾燥させた根を紫色の染料として用いる。主な色素はシコニンだが、熱に弱いため染色は冬に行われる。
- アイ
- 乾燥させた葉などを青色の染料として用いる。様々な植物が「アイ」と呼ばれており、インディガンという無色の色素を持つことが共通している。日本ではタデ科のアイ(タデアイ)、キツネノマゴ科のリュウキュウアイ、アブラナ科のタイセイが栽培されてきた。日本ではほとんどの場合アイ(タデアイ)を指す。
- カリヤス
- 生または乾燥した茎や葉を黄色の染料として用いる。イネ科の植物で、ススキに似た外観をしている。また、八丈島の方言ではコブナグサのことを指すので注意。どちらも利用法はほぼ同じである。
- キハダ
- 乾燥させた樹皮を黄色の染料として用いる。藍染めの後にキハダで染め重ね緑色を出すこともある。
- ウコン
- 根茎を黄色の染料として用いる。ただし、染料に使えるほど色素を含むのは夏ウコンだけであり、春ウコン及び秋ウコン(ガジュツ)は使えない。
- ゴバイシ
- 五倍子(ふし)とも。ヌルデに発生した虫えい(ヌルデノミミフシ)を乾燥させたもの。黒色の染料に用いる。多量のタンニンを含んでいる。お歯黒にも使われていた。ウルシの仲間なので容易に触れるとかぶれる危険性がある。
- クサギ
- 果実を青色の染料に、萼片、葉も染料として用いることができる。インディゴ以外の青い色素で染色に用いることができるものは少なく、珍しい存在。
- イラクサ類
- 茎葉を用いる。赤色や茶色などの色が取れる。
- ヨモギ
- 茎葉を用いる。緑色や褐色が得られる。
- カキシブ
- 未熟な柿の果汁から作る。茶色の染料として用いる。日に当てることで繊維の強度が増す。塗料として用いられることもあり、一閑張りなどの和紙に塗布したり、清酒の清澄剤に利用されていた。
- サクラ
- 花からは色付けができず、蕾が色づく直前に枝を煮出して染液をとる[1]。
- タケニグサ
- 竹細工を行う時,青竹しか無いときに材料の竹と一緒に煮沸.枯れた竹に見せ掛ける為の染色である.迷信として竹をタケニグサと一緒に煮沸すると軟化し,細工がしやすくなると云われているが,一緒に煮沸しても竹は軟化しない.