一般に観桜・花見において、葉桜と呼ぶ時期は、満開の頃淡い薄紅色一色であった桜が、花びらが散り始め、同時に若葉が芽吹き始めて新緑の葉の色が混ざり、遠目にくすんで見える頃から、桜の花びらが全て落花し、めしべ・おしべが残って樹木全体に赤みが残っている頃まで、あるいは、樹木全体が新緑の葉で瑞々しく艶を帯びた状態で覆われる頃までである。それ以降の時期で単に葉が茂っている状態の桜を葉桜と呼ぶことはない。
桜の開花状態を示す指標の一分咲き・二分咲きと同様に葉桜では葉と花の割合を示す言葉として満開以降は舞い始め、六分葉桜、七分葉桜、八分葉桜、九分葉桜のように呼ぶ。以下の表は樹木における花と葉の割合による主な呼び名の一覧である。
桜の花と葉の割合による主な呼称
| 呼び名 |
開花 |
一分咲き |
三分咲き |
五分咲き |
七分咲き |
九分咲き |
満開 (舞い始め) |
一分葉桜 |
三分葉桜 |
五分葉桜 |
七分葉桜 |
九分葉桜 |
葉桜 |
| 桜花 |
限りなく0 |
10% |
30% |
50% |
70% |
90% |
100% |
90% |
70% |
50% |
30% |
10% |
0% |
| 葉桜 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
若葉の出始め |
10% |
30% |
50% |
70% |
90% |
100% |
桜が“花が先”というイメージを持つのは、ソメイヨシノが花を先に咲かせる桜のためである[1]。
実際は、桜にも花が先のもの、花と葉が同時のものなど、様々な種類がある。ヤマザクラやオオシマザクラは、冬芽の中に『花芽と葉芽がセットで』入っており、花と葉が同時に開く。一方、エドヒガンは、同じように芽はついていても、葉芽は開くのを抑えて、花だけを先に咲かせる。さらに、ウワミズザクラやイヌザクラは、葉が開いた後に花が房になって伸びていく[1]。
花が先に咲く要因として考えられるのは、「目立つため」だと考えらえれている。桜は虫に花粉を運んでもらって受粉する「虫媒花」に分類されるため、受粉するために多くの虫を引き寄せる必要があり、その手段として邪魔な葉を後回しにし、花だけを先に咲かせることで目立つ形をとったのだと考えられている[1]。