藤井隆 (国文学者)
From Wikipedia, the free encyclopedia
業績
藤井の学問は、およそ次の4つに分けて考えることができる[5]。
- 御伽草子の研究
- 卒業論文以来の研究テーマで、藤井は御伽草子の伝本研究を継続的に実行した[5][注 1]。
- 古筆切の研究
- 藤井が生涯の師と仰いだ久曾神昇の研究テーマを受け継いだものであるが、久曾神が主として和歌文学を書写内容とする古筆切に注目したのに対して、藤井は物語の古筆切を研究テーマとして選び、『源氏物語』『狭衣物語』『住吉物語』『平家物語』『宝物集』『風葉集』などに関する貴重な報告や論考を発表した[6]。
- 書誌学研究
- 愛知大学に勤務していた頃に面識を得た長沢規矩也からの影響もあってか、書誌学は藤井が深い関心を寄せてきた分野でもあり、その最大の特徴は研究対象の資料・材料を他人の所蔵品に仰ぐのではなく、藤井自らが集めてその一つ一つを丁寧に観察し、考察を巡らせている点にある[6]。
- 郷土史研究
- 同じく久曾神の先導によるところが大きいが、郷土史家にともすれば見られがちな近視眼的なものではなく、資料ないし史料に即した実証性に富むものである[7]。