2次元かつ非粘性、渦なしの流れについて、速度ポテンシャル Φ と流れ関数 Ψ の双方が定義できる。この双方に対し、ある参照点の任意方位について勾配をとると、2つの勾配ベクトルは参照点速度の直交しあう成分であり、それらの合ベクトルは勾配参照の方位によらず一意に定まる。この性質は複素平面上の正則条件に相当する。
数式の上では速度 u = (u , v ) が次のように書ける。

実数軸にx、u、Φ、虚数軸にy、v、Ψをとり、ひとつの複素関数として束ねることで次の正則関数、複素速度ポテンシャル W (z ) を定義できる。

前述のu,vの式は、このWに対するコーシー・リーマンの方程式に他ならない。
複素速度ポテンシャルW (z ) の微分から速度場が得られる:

複素速度ポテンシャルを定義し複素解析の手法を適用することで、流れ場の解析が容易となる。