詰め込み教育
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詰め込み教育は試験の点数は上がる反面、児童・生徒の学習の動機付け・持続に欠けるという短所があると言われる。
普通教育の最終目標が大学入学試験突破にあり、また当時の高度経済成長下において均質かつ従順で質の高い勤労者を育成する必要があるとされた日本においては、少なくとも1980年代まではこの教育方法が一般的であった。だが、詰め込み教育の一番の問題として、「テストを過ぎたらすべて忘れる」(『剥落学力』と呼ばれる)といった成績のための暗記が一般的になったことがある。また、膨大な量の知識(一方で「試験に出ない箇所は勉強しない」「余計なことは覚えるな」と試験に関係ない部分は勉強するなと指導されるケースも)だけをひたすらに暗記させた結果、「なぜ、そうなるのか」といった単純な疑問や創造力が欠如してしまう点も問題である。授業速度の上昇や、現場の準備不足、教師の力不足もともない、落ちこぼれと呼ばれる、授業についていけない子どもが増加した。特に中学から高校への進路に「15の春は泣かせない」を旗印に、単純に偏差値や合格可能性による一方的な高校への割り当てをする進路指導が目立ち(いわゆる「輪切り」指導)主要5科目の勉強についていけなくなった、もしくは非行に走った生徒やいじめなどで不登校の生徒や成績の悪い生徒の「受け皿」として工業高校や商業高校などの職業科、または定時制高校や遠隔地の地方の高校の職業科への進学を強要されることもあった。
詰め込み教育の影響で、1980年代の学校では校内暴力、非行、いじめなどが社会問題となった反省から、児童・生徒の学習の動機付けに重点を置くゆとり教育に方針を変更することになった。