読書論
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古代中国では孟子が「読書尚友」を説き、ヨーロッパにおいても聖ベネディクトゥス戒律で「聖なる読書」が求められるなど、古くから書物との向き合い方や読書の在り方が論じられてきた[1][2]。木版印刷や活版印刷などの印刷技術が発達し、書物の出版・読書という行為が一般化するにつれ、読書論を主題とする書物も出版されるようになり、また、朱子学では読書の在り方が学問体系に組み込まれるなど、読書論も発展していく[3][4]。近世から近代にかけての読書論として、王陽明やフランシス・ベーコンなどの思想家によるものが残されている[5]。
19世紀以降、書物の出版点数・流通量が急激に増加するとともに、識字層・読書人口が拡大すると、伝統的な教養主義に基づく読書論のほか、実用主義的な読書論、娯楽主義的な読書論と広がりを見せるようになり、19世紀末から20世紀にかけて、読書心理学・読書社会学といった読書の効用を科学的に研究・分析しようとする流れも生じる[5][6]。