遮られない休息
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瀧口修造の詩画集『妖精の距離』(1937年〈昭和12年〉刊) に収録されている同名の詩に触発されて作曲された[1]。
跡絶えない翅の
幼い蛾は夜の巨大な瓶の重さに堪えている
かりそめの白い胸像は雪の記憶に凍えている
風たちは痩せた小枝にとまって貧しい光に慣れている
すべて
— 瀧口修造、「遮られない休息」[2]ことりともしない丘の上の球形の鏡
不協和音を多用したとはいえ、1950年 (昭和25年) 作曲の『2つのレント』が伝統的な記譜法に従って書かれた、日本の陰旋法や調性に基づいた作品だったのに対し、同じ年の『遮られない休息』では拍子記号・小節線が省略され、多声的な旋法による書法、あるいは無調の要素を取り入れた、より前衛的な作品として作られている[2]。武満は「演奏にあたっては、音色と響きに細心の注意をされるよう望みます」と言っており、『2つのレント』よりもはるかにデリケートな音楽である[1]。武満を評する評論家や研究者、特に海外の論者は往々にして武満作品にメシアンの影響を見がちだが、この『遮られない休息』も特に第1曲はメシアン的だと言われることがしばしばである[3]。
作曲の経緯
曲の構成
初演
出版
演奏時間
約7分
録音
- ポリドール POCG-3358、高橋悠治 (1973年〈昭和48年〉4月、東京・ポリドールスタジオNo.1で収録)
- 武満徹 響きの海 室内楽全集・2、キングレコード KICC 583-584、高橋アキ (2002年〈平成14年〉8月13日 サントリーホール小ホール、サントリー音楽財団 サマーフェスティバル2002 MUSIC TODAY2002 武満徹の音、ライブ録音)
- Takemitsu, Roger Woodward – Corona / For Away / Piano Distance / Undisturbed Rest; London Records, SLC-2365, Japan, 1974[注 3]
- CRD CRD-3526、ポール・クロスリー (1999年〈平成11年〉録音)
- 武満 徹 ピアノ作品集、フォンテック FOCD9555、藤井一興
- BIS CD-805、小川典子 (1996年〈平成8年〉7月11日~12日、スウェーデン・ダンデリド・ギムナジウムで録音)
- 閉じた眼~武満徹ピアノ作品集、カメラータ・トウキョウ 28CM-568、岡田博美 (1996年〈平成8年〉9月、ロンドンで録音)
- 武満徹 ピアノ作品集、ワーナーミュージック・ジャパン WPCS5752、舘野泉
- RCA Red Seal BVCC-1508、ピーター・ゼルキン
- 武満徹ピアノ作品集、ETCETERA KTC 1103、ロジャー・ウッドワード (1990年〈平成2年〉9月24日、シドニー・ABCスタジオ210で録音)