酢酸ネオジム(III)
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| 物質名 | |
|---|---|
テトラ-μ2-アセタトジアクア二ネオジム(III) | |
別名
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| 識別情報 | |
3D model (JSmol) |
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| ChemSpider | |
| ECHA InfoCard | 100.025.677 |
| EC番号 |
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PubChem CID |
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| UNII | |
CompTox Dashboard (EPA) |
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| 性質 | |
| Nd(O2C2H3)3 | |
| モル質量 | 321.371 (anhydrous) |
| 外観 | 淡紫色固体(無水物)[1] 紫色固体(水和物)[3] 黄緑色結晶(二水和物) |
| 密度 | 2.89 g/cm3(二水和物), 2.184 g/cm3(水和物)[4] |
| 融点 | 230°C(予測)[5] |
| 沸点 | 118°C(予測)[5] |
| 7.77(水)[5][6] 強い鉱酸に中程度に溶ける[7] | |
| 構造 | |
| 三斜晶系 | |
| P 1 | |
| 危険性 | |
| GHS表示: | |
| Warning[7] | |
| H315, H319, H335 | |
| P261, P264, P271, P280, P302+P352, P305+P351+P338+P315 | |
| 関連する物質 | |
| その他の 陰イオン |
炭酸ネオジム(III) 酸化ネオジム(III) 水酸化ネオジム(III) |
| その他の 陽イオン |
酢酸セリウム(III) 酢酸プラセオジム(III) 酢酸サマリウム(III) 酢酸ユウロピウム(III) |

酢酸ネオジム(III)(英: Neodymium(III) acetate)は、ネオジムが+3の酸化数をとる、三価のカチオンと3つの酢酸イオンからなる無機塩である。[2] 化学式は Nd(CH3COO)3 である。酢酸イオンを表す略記として Ac が用いられることがあるため、非公式に NdAc と略される場合がある。[8] しばしば淡紫色の粉末として得られる。[1][2]
物理的性質
酢酸ネオジム(III)は水和物としては紫色固体であり、水に可溶である。[9][6] 酢酸ナトリウムを添加すると、青色の錯体を形成して溶解度が増加する。[10]
Nd(CH3COO)3·nH2O(n = 1 および 4)の組成をもつ結晶性水和物を形成する。[9] Nd(CH3COO)3·4H2O は赤紫色結晶として得られ、110 °Cで脱水する。[要出典] この四水和物は三斜晶系で、空間群は P 1、格子定数は a = 0.9425 nm, b = 0.9932 nm, c = 1.065 nm, α = 88.09°, β = 115.06°, γ = 123.69° とされる。[要出典] Nd3+ の多くは、酢酸配位子の酸素原子9個(または8個)により配位され、これらの多面体が連結して、わずかに波打つシート構造をつくり、[010] 方向に積層する。[1]
結晶性のネオジム源は、水のほか、サリチル酸メチル、[11] 塩化ベンジル、[11] ベンジルアルコール[11]、二硫化炭素[11]に中程度に溶解するとされる。 無水物は 320-430 °C の温度範囲で分解して Nd2O2(CO3) を生じ、さらに 880 °C で別の中間段階を経て 酸化ネオジム(III)へ至る。[9][12]
外観
酢酸ネオジム(III)は、モーブ色の吸湿性粉末固体である。[1] 得られる水和物は、他の多くのネオジム塩と同様、蛍光灯下で異なる色に見える性質をもつ。[13]
製法
酢酸ネオジム(III)は、中和反応(酢酸が酸化ネオジム(III)、水酸化ネオジム(III)、炭酸ネオジム(III)と反応する)により得られる。[14]
- 6CH3COOH + Nd2O3 → 2Nd(CH3COO)3 + 3H2O
- 3CH3COOH + Nd(OH)3 → Nd(CH3COO)3 + 3H2O
- 6CH3COOH + Nd2(CO3)3 → 2Nd(CH3COO)3 + 3H2O + 3CO2↑
ネオジム磁石と酢酸の反応でも生成する。
- 20CH3COOH + Nd2Fe14B → 2Nd(CH3COO)3 + 7Fe(CH3COO)2 + 10H2 + B
塩化ネオジム(III)と酢酸ナトリウムの反応でも得られる。[15]
- NdCl3 + 3Na(CH3COO) → Nd(CH3COO)3 + 3NaCl
また、任意のネオジム塩を酢酸と反応させることでも生成し得る。[16][要ページ番号] 無水酢酸ネオジム(III)は、180 °Cでガラスアンプル内にてネオジムをマロン酸で直接酸化することで得られるとされる。[1] 水和物は、氷酢酸に酸化ネオジム(III)を溶解し、水酸化ナトリウムでpH 4までアルカリ化したのち、溶液をゆっくり蒸発させる方法でも調製できる。[4] pH の違いにより異なる水和物が得られるとされる。[17]
